第151回日商簿記検定2級・仕訳類題2(税効果会計)

仕訳問題(類題)

重要度:★★★ 難度:★☆☆

 決算にあたり、長期投資目的で取得していた上杉製塩株式会社の株式10,000株(取得時の時価:1株あたり ¥ 2,000)を時価評価(決算時の時価:1株あたり ¥ 1,500)し、全部純資産直入法を適用した。ただし、法定実効税率35%とする税効果会計を適用する。なお、上杉製塩株式会社は当社の子会社にも関連会社にも該当しない。

勘定科目は、次の中から最も適当と思われるものを選びなさい。
売買目的有価証券 子会社株式 関連会社株式 その他有価証券
繰延税金資産 未払法人税等 繰延税金負債 その他有価証券評価差額金
有価証券評価益 有価証券評価損 法人税等調整額 法人税、住民税及び事業税

解答仕訳

借方科目 金額 貸方科目 金額
繰延税金資産
その他有価証券評価差額金
1,750,000
3,250,000
その他有価証券 5,000,000

解説

 税効果会計に関する問題です。

 本問は、問題文に「全部純資産直入法を適用」「法定実効税率35%とする税効果会計を適用」とあるので、その他有価証券の時価評価にあたって税効果会計を適用します。

 仕訳自体は、以下の手順で機械的に処理することができます。必ずマスターしておきましょう。

  • 仕訳の考え方
    1. 取得原価と期末時価を比較し、評価益なら借方、評価損なら貸方に「その他有価証券」を計上する。
    2. 1.の金額に法人税の実効税率を乗じた金額を1.と反対側に書く。勘定科目は借方なら「繰延税金資産」、貸方なら「繰延税金負債」になる。
    3. 貸借差額を「その他有価証券評価差額金」で処理する。
  • 本問の場合
    1. 貸方に「その他有価証券 5,000,000円」を計上する。
      • 取得原価:@2,000円×10,000株=20,000,000円
      • 期末時価:@1,500円×10,000株=15,000,000円
      • 評価損益:20,000,000円-15,000,000円=5,000,000円(※評価損)
    2. 借方に「繰延税金資産 1,750,000円」を計上する。
      • 繰延税金資産:5,000,000円×35%=1,750,000円
    3. 借方に「その他有価証券評価差額金 3,250,000円」を計上する。
      • 評価差額金:5,000,000円-1,750,000円=3,250,000円

 税効果会計に関する問題は、現時点では本問のみです。



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