第150回日商簿記検定2級・仕訳類題5(株主資本の計数変動)

仕訳問題(類題)

重要度:★★☆ 難度:★★☆

 繰越利益剰余金が ¥ 3,000,000 の借方残高となっているため、株主総会の決議によって、資本金 ¥ 2,000,000、資本準備金 ¥ 2,000,000、利益準備金 ¥ 3,500,000 を取り崩すこととした。なお、利益準備金の取崩額は、繰越利益剰余金とした。

勘定科目は、次の中から最も適当と思われるものを選びなさい。
現金 仮払法人税等 のれん 未払金
未払法人税等 資本金 資本準備金 利益準備金
その他資本剰余金 別途積立金 繰越利益剰余金 租税公課

解答仕訳

借方科目 金額 貸方科目 金額
資本金
資本準備金
利益準備金
2,000,000
2,000,000
3,500,000
その他資本剰余金

繰越利益剰余金
4,000,000

3,500,000

解説

 株主資本の計数変動に関する問題です。

 本問はまず、問題文に「利益準備金の取崩額は、繰越利益剰余金とした」とあるので、利益準備金を繰越利益剰余金に振り替えます。

解答①
(借)利益準備金 3,500,000
 (貸)繰越利益剰余金 3,500,000

 次に、資本金・資本準備金の振り替え先を考えましょう。

 資本金・資本準備金は、同じ資本剰余金に分類されるその他資本剰余金はもちろん、「繰越利益剰余金がマイナスの場合」という条件を満たせば(その他資本剰余金を経由して)繰越利益剰余金に振り替えることもできます。

参考仕訳
(借)資本金 2,000,000
(借)資本準備金 2,000,000
 (貸)その他資本剰余金 4,000,000
(借)その他資本剰余金 4,000,000
 (貸)繰越利益剰余金 4,000,000

 ただ、本問の場合、利益準備金を繰越利益剰余金に振り替えた結果、繰越利益剰余金は貸方残(=プラスの状態)になるため、資本金・資本準備金を繰越利益剰余金に振り替えることはできません。よって、資本金と資本準備金はその他資本剰余金に振り替えます。

解答②
(借)資本金 2,000,000
(借)資本準備金 2,000,000
 (貸)その他資本剰余金 4,000,000

 以上、解答①②をまとめると解答仕訳になります。

 株主資本の計数変動に関する問題は、第148回の問3でも出題されています。あわせてご確認ください。



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