第150回日商簿記検定2級・仕訳類題1(役務収益・役務原価)

仕訳問題(類題)

重要度:★★☆ 難度:★★☆

 顧客に対するサービス提供が完了したため、契約額 ¥ 500,000 を収益に計上した。この収益のうち、¥ 300,000 は以前に受け取っており、前受金で処理している。残額の ¥ 200,000 は当月末に受け取る予定である。また、この収益計上にともない、それまでに仕掛品に計上されていた諸費用 ¥ 250,000 と追加で発生した外注費 ¥ 100,000(支払日は翌月末)との合計額を原価に計上した。

勘定科目は、次の中から最も適当と思われるものを選びなさい。
現金 普通預金 売掛金 未収入金
仕掛品 買掛金 未払金 前受金
売上 役務収益 仕入 役務原価

解答仕訳

借方科目 金額 貸方科目 金額
前受金
売掛金
役務原価
300,000
200,000
350,000
役務収益

仕掛品
買掛金
500,000

250,000
100,000

解説

 役務収益・役務原価に関する問題です。

 本問は【役務収益に関する仕訳】と【役務原価に関する仕訳】に分けて考えましょう。

役務収益に関する仕訳

 まず、問題文の「顧客に対するサービス提供が完了したため、契約額 ¥ 500,000 を収益に計上した」から、貸方に役務収益500,000円を計上すべきことが分かります。

 また、問題文の「この収益のうち、¥ 300,000 は以前に受け取っており」「残額の ¥ 200,000 は当月末に受け取る予定」から、以前に前受金300,000円を計上していたことが分かるので、これを役務収益に振り替えるとともに、残額の200,000円を売掛金の増加として処理します。

参考:前受金計上時の仕訳
(借)現金など 300,000
 (貸)前受金 300,000
解答①
(借)前受金 300,000
(借)売掛金 200,000
 (貸)役務収益 500,000

役務原価に関する仕訳

 問題文に「仕掛品に計上されていた諸費用 ¥ 250,000 と追加で発生した外注費 ¥ 100,000(支払日は翌月末)との合計額を原価に計上した」とあるので、すでに計上している仕掛品を役務原価に振り替えるとともに、追加で発生した外注費を買掛金で処理します。未払金で処理しないように気をつけましょう。

  • 商品販売やサービス提供にかかる未払債務:買掛金
  • 商品販売やサービス提供以外(ex.有価証券や固定資産の取得など)にかかる未払債務:未払金
参考:仕掛品計上時の仕訳
(借)仕掛品 250,000
 (貸)諸費用 250,000
解答②
(借)役務原価 350,000
 (貸)仕掛品 250,000
 (貸)買掛金 100,000

 以上、解答①②をまとめると解答仕訳になります。

 役務収益・役務原価に関する問題は、第145回の問4でも出題されています。あわせてご確認ください。



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