第149回日商簿記検定2級・仕訳類題3(固定資産の修繕)

仕訳問題(類題)

重要度:★★★ 難度:★☆☆

 建物の修繕工事を行い、代金 ¥ 1,000,000 は普通預金口座から支払った。なお、工事代金の10%は改良のための支出と判断された。また、この修繕工事に備えて、前期に ¥ 1,000,000 の引当金を設定している。

勘定科目は、次の中から最も適当と思われるものを選びなさい。
現金 普通預金 当座預金 前払金
建物 減価償却累計額 未払金 修繕引当金
減価償却費 修繕費 修繕引当金繰入 修繕引当金戻入

解答仕訳

借方科目 金額 貸方科目 金額
建物
修繕引当金
100,000
900,000
普通預金 1,000,000

解説

 固定資産の修繕に関する問題です。

 修繕に関する問題は、支出した費用を「資本的支出」と「収益的支出」に分けて処理しましょう。

  • 資本的支出:耐用年数を延長させたり、その価値を高めるような支出 → 固定資産の増加として処理
  • 収益的支出:定期修繕など固定資産の諸機能を維持するための支出 → 修繕費・修繕引当金で処理

 本問はまず、問題文の「工事代金の10%は改良のための支出と判断された」から、100,000円(=1,000,000円×10%)が資本的支出であることが分かるので、建物の増加として処理します。

①資本的支出
(借)建物 100,000
 (貸)普通預金 100,000

 また、問題文の「建物の修繕工事を行い」から、残りの900,000円(=1,000,000円-100,000円)が収益的支出であることが分かります。

 さらに、問題文の「前期に ¥ 1,000,000 の引当金を設定している」から1,000,000円の修繕引当金が設定されていることが分かります。

 よって、収益的支出に分類される900,000円については修繕引当金を取り崩して処理します。

②収益的支出
(借)修繕引当金 900,000
 (貸)普通預金 900,000

 以上、①②をまとめると解答仕訳になります。

 固定資産の修繕に関する問題は、第100回の問1第102回の問4第110回の問1第111回の問5第115回の問3第119回の問2第123回の問5第124回の問1第132回の問1第137回の問3第139回の問1第139回の問4第141回の問2第147回の問1でも出題されています。あわせてご確認ください。



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