第148回日商簿記検定2級・仕訳類題2(固定資産の除却)

仕訳問題(類題)

重要度:★★☆ 難度:★☆☆

 前期末で耐用年数が経過していた機械装置(取得原価:¥ 1,000,000、残存価額:取得原価の10%、記帳方法:間接法)を本日、除却した。なお、この機械装置の処分価値は ¥ 30,000 と見積もられた。

勘定科目は、次の中から最も適当と思われるものを選びなさい。
現金 当座預金 普通預金 営業外受取手形
未収入金 貯蔵品 機械装置 前受金
機械装置減価償却累計額 支払手数料 減価償却費 固定資産除却損

解答仕訳

借方科目 金額 貸方科目 金額
機械装置減価償却累計額
貯蔵品
固定資産除却損
900,000
30,000
70,000
機械装置 1,000,000

解説

 固定資産の除却に関する問題です。

 固定資産の除却時の帳簿価額を算定したうえで、貯蔵品の評価額との差額を除却損で処理しましょう。

1. 固定資産の除却時の帳簿価額を算定する

 除却時の帳簿価額は、前期末時点の帳簿価額から当期の減価償却費を差し引いて求めましょう。なお、前期末時点の帳簿価額は、取得原価から前期末時点の減価償却累計額を差し引いて求めます。

除却時の帳簿価額=前期末時点の帳簿価額-当期の減価償却費

前期末時点の帳簿価額=取得原価-前期末時点の減価償却累計額

 本問はまず、問題文の「前期末で耐用年数が経過していた機械装置」から、前期末の時点ですでに耐用年数が到来し、償却手続きが完了していることが分かります。

 よって、前期末時点の減価償却累計額と帳簿価額は、機械装置の残存価額(取得原価の10%)を使って簡単に求めることができます。

前期末時点の減価償却累計額=1,000,000円-1,000,000円×10%=900,000円

前期末時点の帳簿価額=1,000,000円-900,000円=100,000円

 また、当期の減価償却費はゼロなので、前期末時点の帳簿価額がそのまま除却時の帳簿価額になります。

当期の減価償却費=0円

除却時の帳簿価額=100,000円-0円=100,000円

解答仕訳(ステップ1)
(借)機械装置減価償却累計額 900,000
 (貸)機械装置 1,000,000

2. 貯蔵品の評価額との差額を除却損で処理

 除却時の帳簿価額が判明したら、あとは貯蔵品の評価額との差額を除却損で処理するだけです。

固定資産除却損=除却時の帳簿価額-貯蔵品の評価額

 問題文の「機械装置の処分価値は ¥ 30,000 と見積もられた」から、貯蔵品の評価額が分かるので、除却時の帳簿価額との差額70,000円(=100,000円-30,000円)を固定資産除却損で処理します。

解答仕訳(ステップ2・完成)
(借)機械装置減価償却累計額 900,000
(借)貯蔵品 30,000
(借)固定資産除却損 70,000

 (貸)機械装置 1,000,000

 固定資産の除却に関する問題は、第103回の問1第110回の問5第111回の問3第121回の問5第135回の問3第147回の問1でも出題されているので、あわせてご確認ください。



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