第145回日商簿記検定2級・仕訳類題2(企業合併)

仕訳問題(類題)

重要度:★☆☆ 難度:★★☆

 中野に拠点を築くためにブロードウェイ株式会社を吸収合併し、新たに当社の株式1,500株(合併時点の時価 @¥ 10,000 )を発行し、これをブロードウェイ株式会社の株主に交付した。合併時のブロードウェイ株式会社の諸資産、諸負債は以下のとおりである。

  • 諸資産(簿価:¥ 40,000,000 、時価:¥ 42,000,000 )
  • 諸負債(簿価:¥ 25,000,000 、時価:¥ 26,000,000 )

 また、合併にあたっては、取得の対価のうち70%を資本金、残り30%を資本準備金として計上することとした。

勘定科目は、次の中から最も適当と思われるものを選びなさい。
当座預金 普通預金 諸資産 その他有価証券
満期保有目的債券 のれん 諸負債 資本金
資本準備金 その他資本剰余金 負ののれん発生益 のれん償却

解答仕訳

借方科目 金額 貸方科目 金額
諸資産 42,000,000 ※1 諸負債
資本金
資本準備金
負ののれん発生益
26,000,000 ※1
10,500,000 ※2
4,500,000 ※3
1,000,000 ※4

※1 時価

※2 1,500株×@10,000円×70%=10,500,000円

※3 1,500株×@10,000円×30%=4,500,000円

※4 貸借差額

解説

 企業合併に関する問題です。

 他の企業を吸収合併する場合、被合併会社の資産・負債を時価で引き継ぎ、その対価として株式を交付したうえで、被合併会社の純資産(資産-負債)の額と交付した株式の額を比較して、のれん(借方に計上する場合)または負ののれん発生益(貸方に計上する場合)を計上します。

 本問の場合、問題文に「諸資産(簿価:¥ 40,000,000 、時価:¥ 42,000,000 )」「諸負債(簿価:¥ 25,000,000 、時価:¥ 26,000,000 )」とあるので、被合併会社の純資産の額は16,000,000円(=42,000,000円-26,000,000円)になります。

 一方、交付した株式の額は、問題文の「新たに当社の株式1,500株(合併時点の時価:@¥ 10,000 )を発行し、これをブロードウェイ株式会社の株主に交付した」という一文から、15,000,000円(=1,500株×@10,000円)ということが分かります。

 この結果、16,000,000円が価値のある会社を15,000,000円で手に入れたことになるので、差額の1,000,000円を負ののれん発生益(特別利益)として処理します。

 なお、新たに交付した株式に関しては、問題文に「取得の対価のうち70%を資本金、残り30%を資本準備金として計上することとした」とあるので、指示に従って資本金・資本準備金勘定で処理します。

  • 資本金:15,000,000円×70%=10,500,000円
  • 資本準備金:15,000,000円×30%=4,500,000円

 企業合併に関する問題は、第102回の問5第129回の問1でも出題されているので、あわせてご確認ください。



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