第142回日商簿記検定3級・仕訳類題1(固定資産の売却・未収入金)

仕訳問題(類題)

重要度:★★★ 難度:★★☆

 平成25年3月16日に購入した備品(取得原価:¥ 600,000 、残存価額:ゼロ、耐用年数:5年、償却方法:定額法、記帳方法:間接法)が不要になったので、平成27年3月15日に ¥ 400,000 で売却し、代金は当月末に受け取ることとした。なお、決算日は3月31日とし、減価償却費は月割りで計算する。

勘定科目は、次の中から最も適当と思われるものを選びなさい。
現金 未収入金 備品 備品減価償却累計額
未払金 固定資産売却益 減価償却費 固定資産売却損

解答仕訳

借方科目 金額 貸方科目 金額
備品減価償却累計額
減価償却費
未収入金
130,000
120,000
400,000
備品
固定資産売却益
600,000
50,000

解説

 固定資産の売却・未収入金に関する問題です。

 固定資産は期首に売却する場合と、期中(または期末)に売却する場合とで処理が異なるので、まず問題がどちらに該当するのか確認しましょう。


期首に固定資産を売却する場合

 当期の減価償却費はゼロなので、取得原価から期首備品減価償却累計額を差し引いて売却時の帳簿価額を計算し、さらに売却価額との差額で売却損益を計算します。

売却時の帳簿価額=取得原価-期首備品減価償却累計額

期中(または期末)に固定資産を売却する場合

 当期の減価償却の処理に関する指示が入るので、それに従って当期の減価償却費を(月割で)計算します。そのうえで、取得原価から期首備品減価償却累計額&当期の減価償却費を差し引いて売却時の帳簿価額を計算し、さらに売却価額との差額で売却損益を計算します。

売却時の帳簿価額=取得原価-期首備品減価償却累計額-当期の減価償却費


 本問は、問題文の「平成27年3月15日に ¥ 400,000 で売却」「決算日は3月31日」から期中に売却したことが分かります。

 また、問題文に「減価償却費は月割りで計算する」という指示があるので、まず当期の減価償却費を計算します。

 なお、減価償却費を月割りで計算する場合は、1か月のうち1日でも使ったら1か月使ったと仮定して金額を計算します。「15日間だから半月分…」と計算しないように気をつけてください。

  • 平成26年度:12か月(平成26年4月1日~平成27年3月15日

600,000円÷60か月(5年)=10,000円/月

10,000円/月×12か月=120,000円

 次に、期首備品減価償却累計額を計算しますが、平成24年度については1か月分(平成25年3月15日~平成25年3月31日)なので間違えないように気をつけてください。

  • 平成24年度:1か月平成25年3月16日~平成25年3月31日)
  • 平成25年度:12か月(平成25年4月1日~平成26年3月31日)

600,000円÷60か月(5年)=10,000円/月

10,000円/月×13か月=130,000円

 当期の減価償却費と期首備品減価償却累計額の金額を計算したら、取得原価からこれらを差し引いて売却時の帳簿価額を計算します。

取得原価600,000円-期首備品減価償却累計額130,000円-当期の減価償却費120,000円=売却時の帳簿価額350,000円

 さらに、売却時の帳簿価額と売却価額との差額で売却損益を計算します。

  • 売却時の帳簿価額=350,000円
  • 売却価額=400,000円
  • 差額=50,000円(帳簿価額<売却価額…売却益
解答仕訳
(借)備品減価償却累計額 130,000
(借)減価償却費 120,000
(借)未収入金 400,000
 (貸)備品 600,000
 (貸)固定資産売却益 50,000

 固定資産の売却に関する問題は、第102回の問2第105回の問2第108回の問1第115回の問4第119回の問5第120回の問3第122回の問5第132回の問2第134回の問1第135回の問3第136回の問2第137回の問3第138回の問2第146回の問2第149回の問5でも出題されているので、あわせてご確認ください。



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