第141回日商簿記検定2級・仕訳類題3(仕入値引・仕入割戻)

仕訳問題(類題)

重要度:★☆☆ 難度:★★★

 山川商事株式会社に対する買掛金 ¥ 3,000,000 の返済時に、同社からの仕入値引・仕入割戻の合計額 ¥ 500,000 が未収入金に含まれていることが判明したため、これを相殺した純額で支払うこととし、当座預金口座から支払った。

勘定科目は、次の中から最も適当と思われるものを選びなさい。
当座預金 前払金 租税公課 未収入金
受取利息 未払金 普通預金 買掛金
仕入 仕入割戻 消耗品費 仕入値引

解答仕訳

借方科目 金額 貸方科目 金額
買掛金 3,000,000 未収入金
当座預金
500,000
2,500,000

解説

 仕入値引・仕入割戻に訂正仕訳を絡ませた問題です。本問は問題の日本語が分かりにくいので、事実関係を読み取るのが非常に難しかったと思います。

 本問はまず、問題文に「買掛金 ¥ 3,000,000 の返済時に、同社からの仕入値引・仕入割戻の合計額 ¥ 500,000 が未収入金に含まれていることが判明した」とあるので、仕入値引・仕入割戻時に未収入金として処理してしまった仕訳を考えます。

参考・仕入値引&仕入割戻時の一般的な仕訳
(借)買掛金 500,000
 (貸)仕入 500,000
参考・仕入値引&仕入割戻時に未収入金として処理してしまった仕訳
(借)未収入金 500,000
 (貸)仕入 500,000

 つまり、本来は「仕入値引・仕入割戻の発生→買掛金を減らす」という処理をすべきだったのに、「仕入値引・仕入割戻の発生→未収入金を増やす」という間違った処理をしてしまったわけです。

 そこで、上記の間違った仕訳を適切な仕訳に修正するために、毎度おなじみの「訂正仕訳の解答手順」に従って処理する流れになります。

  1. 間違って切ってしまった仕訳を書きだす
  2. 1.の逆仕訳を書きだす
  3. 正しい仕訳を書きだす
  4. 2.と3.の仕訳をまとめる
1. 間違って切ってしまった仕訳を書きだす
(借)未収入金 500,000
 (貸)仕入 500,000
2. 1.の逆仕訳を書きだす
(借)仕入 500,000
 (貸)未収入金 500,000
3. 正しい仕訳を書きだす
(借)買掛金 500,000
 (貸)仕入 500,000
4. 2.と3.の仕訳をまとめる … ①
(借)仕入 500,000
 (貸)未収入金 500,000
(借)買掛金 500,000
 (貸)仕入 500,000

 訂正仕訳の処理が終わったら、最後に買掛金の支払いに関する仕訳を考えましょう。支払う予定だった買掛金3,000,000円のうち、500,000円は仕入値引・仕入割戻として上記の訂正仕訳で適切に処理したので、残額の2,500,000円の買掛金を支払います。

買掛金の支払いに関する仕訳 … ②
(借)買掛金 2,500,000
 (貸)当座預金 2,500,000

 ①②の仕訳をまとめると解答仕訳になります。仕入値引・仕入割戻に関する問題は第114回の問3でも出題されているので、あわせてご確認ください。



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