第141回日商簿記検定2級・仕訳類題1(源泉所得税)

仕訳問題(類題)

重要度:★★☆ 難度:★★★

 現在保有している海山商事株式会社の株式に対する配当金 ¥ 80,000(源泉所得税20%を控除後)が、当社の普通預金口座に入金された旨の通知があった。

勘定科目は、次の中から最も適当と思われるものを選びなさい。
当座預金 仮払法人税等 仮払消費税 前払金
受取配当金 租税公課 未払法人税等 未収入金
受取利息 未払金 普通預金 仮受消費税

解答仕訳

借方科目 金額 貸方科目 金額
普通預金
仮払法人税等
80,000
20,000
受取配当金 100,000

解説

 源泉所得税に関する問題です。株式を保有していると業績に応じた配当金を受け取ることが出来ますが、受け取るさいに一定の税金を支払う義務が発生するため、実際に会社から株主に支払われるのは税金を差し引いた(=源泉徴収した)後の金額になります。

 本問は、問題文の「源泉所得税20%を控除後」というカッコ書きから、普通預金口座に入金された80,000円は源泉徴収後の金額であることが分かります。

 そこで、まずは源泉徴収前の配当金の金額を計算し、実際に入金された分は普通預金勘定で、源泉徴収された分は法人税の前払いと考えて仮払法人税等勘定で処理します。

  • 源泉徴収前の配当金の金額:80,000円÷80%=100,000円 → 受取配当金勘定で処理
  • 実際に入金された金額:80,000円 → 普通預金勘定で処理
  • 源泉徴収された金額:20,000円(=100,000円-80,000円)→ 仮払法人税等勘定で処理

 なお、本問では問われていませんが、源泉徴収した側の会社(本問の場合は海山商事株式会社)は後日、配当金の支払時に源泉徴収した税金をまとめて国に納付します。

 源泉所得税に関する問題は第139回の問3でも出題されていますが、どちらも難度の高い問題です。



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