第140回日商簿記検定2級・仕訳類題3(売上割戻)

仕訳問題(類題)

重要度:★☆☆ 難度:★★☆

 当社の直近4か月の売上状況を精査した結果、一定額以上の商品を購入した恩田商店と瀬尾商店が、それぞれ ¥ 100,000 の売上割戻を実施する要件を満たしていることが判明した。そこで、恩田商店については小切手を振り出して支払い、瀬尾商店については同店に対する売掛金を減額することとした。ただし、瀬尾商店に関しては、前期末に売上割戻引当金 ¥ 75,000 を計上している。

勘定科目は、次の中から最も適当と思われるものを選びなさい。
現金 当座預金 普通預金 受取手形
売掛金 支払手形 買掛金 売上割戻引当金
仕入 売上値引 売上割戻 売上割引

解答仕訳

借方科目 金額 貸方科目 金額
売上割戻
売上割戻引当金
125,000
75,000
当座預金
売掛金
100,000
100,000

解説

 売上割戻に関する問題です。

 本問は、今回の仕訳問題5問の中では最も難度の高い問題ですが、商店別に順を追って考えていけば正解にたどり着けるはずです。

恩田商店に関する仕訳

 それでは早速、恩田商店のほうから考えてみましょう。問題文の中から恩田商店に関する指示だけを抜き出すと、以下のような一文になります。

 恩田商店が100,000円の売上割戻を実施する要件を満たしていることが判明したので、小切手を振り出して支払った。

 小切手を振り出しているので貸方には当座預金、売上割戻を実施したので借方には売上…としたいところですが、本問は問題に列挙されている勘定科目の中に売上がない(売上割戻はある)ので、売上割戻で処理すると判断します。

解答①・恩田商店の仕訳
(借)売上割戻 100,000
 (貸)当座預金 100,000

瀬尾商店に関する仕訳

 次に、瀬尾商店のほうを考えてみましょう。問題文の中から瀬尾商店に関する指示だけを抜き出すと、以下のような一文になります。

 瀬尾商店が100,000円の売上割戻を実施する要件を満たしていることが判明したので、同店に対する売掛金を減額することとした。ただし、前期末に売上割戻引当金75,000円を計上している。

 瀬尾商店に対しては売上割戻引当金を設定しているので、売上割戻100,000円のうち、75,000円については売上割戻引当金を取り崩して充当し、残額の25,000円(=100,000円-75,000円)については売上割戻で処理します。

解答②・瀬尾商店の仕訳
(借)売上割戻引当金 75,000
(借)売上割戻 25,000
 (貸)売掛金 100,000

 以上、①②の仕訳をまとめると解答仕訳になります。

期中に売上割戻で処理した場合、決算整理仕訳はどうなる?

 本問では問われていませんが、期中に売上割戻で処理した場合は決算整理仕訳で売上に振り替えます。参考までに仕訳をご確認ください。

参考・決算整理時の仕訳
(借)売上 125,000
 (貸)売上割戻 125,000

 売上割戻に関する問題は、第148回の問4でも出題されているので、あわせてご確認ください。



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