第139回日商簿記検定2級・仕訳類題5(固定資産の取得・租税公課)

仕訳問題(類題)

重要度:★★★ 難度:★★☆

 土地の取得原価に含める不動産取得税 ¥ 500,000 の納税通知書と、固定資産税 ¥ 1,100,000(4期に分けて分納)の納税通知書を受け取り、これらを未払計上した。

勘定科目は、次の中から最も適当と思われるものを選びなさい。
現金 当座預金 売掛金 買掛金
未収入金 未払金 土地 長期前払費用
減価償却費 修繕費 租税公課 支払利息

解答仕訳

借方科目 金額 貸方科目 金額
土地
租税公課
500,000
1,100,000
未払金 1,600,000

解説

 固定資産の取得&租税公課に関する問題です。

 不動産取得税は指示に従って処理するだけなので簡単ですが、固定資産税はカッコ書きに惑わされてしまった受験生が多かったようです。

 それではまず、不動産取得税から考えますが、問題文に「土地の取得原価に含める不動産取得税」という明確な指示があるので、土地の増加として処理します。

解答①・不動産取得税の処理の仕訳
(借)土地 500,000
 (貸)未払金 500,000

 次に、固定資産税を考えましょう。

 問題文のカッコ書きの「4期に分けて分納」から、全4期分ではなく1期分の275,000円だけを計上した方がいらっしゃるかもしれませんが、このカッコ書きの内容はあくまでも未払金の支払方法を示したものに過ぎません。

 固定資産税は納税通知書を受け取った時点で税金の金額が確定するので、1期分だけでなく全4期分の金額1,100,000円を租税公課で処理します。

解答②・固定資産税の処理の仕訳
(借)租税公課 1,100,000
 (貸)未払金 1,100,000

 以上、①②の仕訳をまとめると解答仕訳になります。

模範解答について

 資格の大原のみ固定資産税を1期分のみ計上する仕訳を別解としています(TAC、LEC、NS、大栄、メイプル、弥生カレッジは別解なし)。

 未払計上するタイミングの問題なので、別解の仕訳も間違いではないと思いますが…個人的には、あえて1期分のみを計上する意味はないと思います(2期以降の分はいつ計上するの?支払時?じゃあなんで1期分だけ未払計上するの?1期分も支払時でいいじゃん…となるので)。

 日商簿記検定は模範解答が公表されないので、大原の別解でも正解になるのかどうかは分かりませんが、参考までに大原の別解をご紹介しておきます。

参考・大原の別解(固定資産税を1期分のみ計上する仕訳)
(借)土地 500,000
(借)租税公課 275,000
 (貸)未払金 775,000

 固定資産の取得に関する問題は、第101回の問3第118回の問5第120回の問5第125回の問4第128回の問1第131回の問3第139回の問1第141回の問2第145回の問1第147回の問1第150回の問2でも出題されています。あわせてご確認ください。



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