第139回日商簿記検定2級・仕訳類題2(一年基準)

仕訳問題(類題)

重要度:★☆☆ 難度:★★★

 看板広告の設置に関する契約を締結し、今後2年分の広告費 ¥ 1,800,000 を当座預金から支払ってその総額をいったん資産に計上し、さらに計上した資産から当月分(1か月分)の費用の計上を行った。

勘定科目は、次の中から最も適当と思われるものを選びなさい。
現金 当座預金 普通預金 定期預金
売掛金 買掛金 未収入金 未払金
長期前払費用 広告宣伝費 租税公課 支払利息

解答仕訳

借方科目 金額 貸方科目 金額
長期前払費用
広告宣伝費
1,800,000
75,000
当座預金
長期前払費用
1,800,000
75,000

解説

 一年基準に関する問題です。問1と同様、今までに出題されたことのない形で、非常に解きにくかったと思いますが、本問は「支払時に資産計上する仕訳」と「計上した資産の一部を費用に振り替える仕訳」の2つに分けて、解答仕訳を考えましょう。

 それでは、まず「支払時に資産計上する仕訳」から考えますが、こちらは問題文の「今後2年分の広告費 ¥ 1,800,000 を当座預金から支払ってその総額をいったん資産に計上」という一文から、費用処理するのではなく資産の勘定科目を使って仕訳をすると判断します。

 広告費の前払いなので前払費用勘定でオッケー…とサクッといきたいところですが、問題に列挙されている勘定科目に前払費用勘定がないので、代わりに長期前払費用という(固定)資産の勘定科目を使って仕訳をします。

解答①・支払時に資産計上する仕訳
(借)長期前払費用 1,800,000
 (貸)当座預金 1,800,000

 次に「計上した資産の一部を費用に振り替える仕訳」を考えますが、こちらは問題文の「さらに計上した資産から当月分(1か月分)の費用の計上を行った」という一文から、1か月分の広告費を月割計算して費用に振り替えると判断します。

1,800,000円÷24か月(2年)=75,000円/月

解答②・計上した資産の一部を費用に振り替える仕訳
(借)広告宣伝費 75,000
 (貸)長期前払費用 75,000

 最後に、①②の仕訳をまとめると解答仕訳になります。

 本問は初見ではかなり難しい問題で、正答率もかなり低い(1割~2割ぐらい?)と思いますので、間違えても気にする必要はありません。きちんと復習しておけばオッケーです。

 一年基準に関する問題は第109回の問3でも出題されているので、あわせてご確認ください。



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