第137回日商簿記検定3級・仕訳類題5(仮受金・前受金)

仕訳問題(類題)

重要度:★★☆ 難度:★☆☆

 従業員が出張から戻り、さきの当座預金口座への ¥ 150,000 の入金は、得意先香川商店から受け取った内金 ¥ 40,000 および得意先遠藤商店からの売掛金 ¥ 110,000 の回収によるものと判明した。なお、入金時には内容不明の入金として処理している。

勘定科目は、次の中から最も適当と思われるものを選びなさい。
当座預金 売掛金 未収入金 仮払金
買掛金 未払金 前受金 仮受金

解答仕訳

借方科目 金額 貸方科目 金額
仮受金 150,000 前受金
売掛金
40,000
110,000

解説

 仮受金・前受金に関する問題です。仮受金とは、入金の事実があるものの相手勘定や入金された理由などが不明な場合に、一時的に計上する勘定科目です。

 本問は、問題文に「さきの当座預金口座への ¥ 150,000 の入金は…入金時には内容不明の入金として処理している」とあるので、内訳が判明する前に以下のような仕訳を切っていたことが分かります。

参考:既に切られている仕訳
(借)当座預金 150,000
 (貸)仮受金 150,000

 その後、出張から戻った従業員の報告により、150,000円の内訳が「得意先香川商店から受け取った内金 ¥ 40,000 および得意先遠藤商店からの売掛金 ¥ 110,000 の回収によるもの」と判明するので、40,000円の仮受金を前受金に振り替え、110,000円の仮受金を売掛金と相殺します。

解答:40,000円の仮受金を前受金に振り替える仕訳
(借)仮受金 40,000
 (貸)前受金 40,000
解答:110,000円の仮受金を売掛金と相殺する仕訳
(借)仮受金 110,000
 (貸)売掛金 110,000

仮受金と前受金の違いについて

  • 仮受金:内容が不明のお金を受け取った場合に仮に計上する勘定
  • 前受金:商品売買に先立ってお金を受け取った場合に計上する勘定

 仮受金と前受金についてはきちんと区別できるようにしておいてください。なお、商品売買に先立って受け取るお金には「内金」と「手付金」の2種類がありますが、受験簿記では両者を区別して押さえる必要はありません。どちらも受け取ったら前受金勘定で処理します。

 仮受金と前受金に関する問題は、第101回の問1第109回の問5第112回の問3第116回の問3第125回の問3第127回の問4第132回の問5でも出題されているので、あわせてご確認ください。



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