第137回日商簿記検定2級・仕訳類題5(有価証券の売却)

仕訳問題(類題)

重要度:★★★ 難度:★★☆

 平成26年7月20日に、売買目的で購入していた柿谷製薬株式会社の社債(額面 ¥ 100 につき取得原価 ¥ 98.50 、額面総額 ¥ 10,000,000 )を、平成26年12月8日に、額面 ¥ 100 につき ¥ 98.20 で売却した。売却代金は端数利息とともに所定の営業日内に当座預金口座に振り込まれることになっている。この社債の利払日は毎年6月末と12月末であり、社債の額面利率は年2.19%である。なお、端数利息の計算期間は、前回の利払日の翌日から売却前日までの期間としている。

勘定科目は、次の中から最も適当と思われるものを選びなさい。
現金 当座預金 売掛金 未収入金
売買目的有価証券 未払金 前受金 仮受金
有価証券利息 有価証券売却益 支払利息 有価証券売却損

解答仕訳

借方科目 金額 貸方科目 金額
未収入金
有価証券売却損
9,916,000
30,000
売買目的有価証券
有価証券利息
9,850,000
96,000

解説

 有価証券の売却に関する問題です。本問は「有価証券利息を受け取った仕訳」と「売買目的有価証券を売却した仕訳」を分けて考えることをおすすめします。

 まず「有価証券利息を受け取った仕訳」を考えてみましょう。問題文に「端数利息の計算期間は、前回の利払日の翌日から売却前日までの期間としている」とあるので、前回の利払日の翌日から売却日までの160日分(=31日+31日+30日+31日+30日+7日)の有価証券利息を計上します。

 なお、売却代金と端数利息はまだ受け取っていないので、未収入金勘定で処理します。うっかり当座預金勘定で処理しないように気をつけてください。

10,000,000円×2.19%×160日/365日=96,000円

解答①
(借)未収入金 96,000
 (貸)有価証券利息 96,000

 次に「売買目的有価証券を売却した仕訳」を考えますが、こちらは簡単なので特に問題はないと思います。有価証券の売却損益は、帳簿価額と売却価額の差額で求めます。

  • 有価証券の帳簿価額=10,000,000円×98.50円/100円=9,850,000円
  • 有価証券の売却価額=10,000,000円×98.20円/100円=9,820,000円
  • 差額=30,000円(帳簿価額>売却価額…売却損
解答②
(借)未収入金 9,820,000
(借)有価証券売却損 30,000
 (貸)売買目的有価証券 9,850,000

 最後に①と②の仕訳をまとめて解答用紙に記入すれば完了です。

 有価証券の売却に関する問題は、第105回の問2第107回の問1第111回の問1第113回の問2第116回の問2第118回の問4第119回の問3第121回の問2第122回の問3第125回の問2第133回の問2でも出題されているので、あわせてご確認ください。



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