第136回日商簿記検定3級・仕訳類題5(消耗品・当座取引)

仕訳問題(類題)

重要度:★★★ 難度:★☆☆

 消耗品 ¥ 10,000 を購入し、代金は小切手を振り出して支払った。なお、当店の当座預金の残高は ¥ 9,000 であるが、銀行との間で借入限度額 ¥ 50,000 の当座借越契約を結んでいる。また、当店は消耗品の処理について、購入時にいったん費用として計上し、決算時に未費消分を資産に振り替える方法を採っている。

勘定科目は、次の中から最も適当と思われるものを選びなさい。
現金 当座預金 普通預金 未収入金
消耗品 当座借越 未払金 消耗品費

解答仕訳

借方科目 金額 貸方科目 金額
消耗品費 10,000 当座預金
当座借越
9,000
1,000

解説

 消耗品・当座取引に関する問題です。

 まず消耗品については「購入時に費用処理する場合」と「購入時に資産計上する場合」の2パターンがありますが、問題文に「購入時にいったん費用として計上し」とあるので、前者のパターンで処理すると判断します。

  • 費用処理する場合 → 購入時:消耗品費勘定で処理、期末時:未費消分を消耗品勘定に振り替え
  • 資産計上する場合 → 購入時:消耗品勘定で処理、期末時:期中消費分を消耗品費勘定に振り替え

 次に当座取引の処理に関しては、【当座預金勘定と当座借越勘定を使う2勘定制】と、【当座勘定のみを使う1勘定制】の2つがありますが、簿記3級の頻出論点なので、どちらの処理も必ず押さえておきましょう。

 本問は、問題文に列挙されている勘定科目に当座預金勘定・当座借越勘定がある(当座勘定がない)ので、当座預金勘定と当座借越勘定を使う2勘定制を採用していると判断します。

当座預金勘定と当座借越勘定を使う2勘定制(解答)

 当座を増加させるような取引(商品の売上や有価証券の売却など)の場合は、まず当座借越があるか確認します。当座借越がある場合それを相殺したうえで残りを当座預金勘定に計上し、ない場合は全額をそのまま当座預金勘定に計上します。

 逆に、当座を減少させるような取引(商品の仕入や有価証券の購入など)の場合は、まず当座預金の残高があるか確認します。当座預金の残高がある場合はそれをゼロになるまで減額したうえで残りを当座借越勘定に計上し、ない場合は全額をそのまま当座借越勘定に計上します。

 本問は、問題文に「当店の当座預金の残高は ¥ 9,000 である」とあるので、まずは当座預金勘定を減額し、それでも足りない1,000円(=10,000円-9,000円)を当座借越勘定で処理します。

解答仕訳
(借)消耗品費 10,000
 (貸)当座預金 9,000
 (貸)当座借越 1,000

当座勘定のみを使う1勘定制(参考)

 参考までに、当座勘定のみを使う1勘定制を採用している場合の仕訳も押さえておきましょう。当座に関する仕訳は全て「当座勘定」を使って処理するだけなのでとても簡単です。

参考仕訳
(借)消耗品費 10,000
 (貸)当座 10,000

 消耗品に関する問題は、第113回の問3第123回の問3のように固定資産の購入に絡めて出題されることが多いので、本問とあわせて処理を確認しておいてください。

 当座取引に関する問題は、第100回の問2第103回の問5第104回の問2第105回の問1第114回の問5第121回の問5第122回の問2第125回の問5第129回の問1第133回の問1第134回の問3第135回の問5第137回の問1でも出題されています。あわせてご確認ください。



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