第135回日商簿記検定3級・仕訳類題5(仕入取引・当座取引)

仕訳問題(類題)

重要度:★★★ 難度:★☆☆

 甲斐商店から商品 ¥ 900,000 を仕入れ、代金は小切手を振り出して支払った。なお、当座預金の残高は ¥ 750,000 であるが、取引銀行と借越限度額 ¥ 1,000,000 の当座借越契約を締結している。

勘定科目は、次の中から最も適当と思われるものを選びなさい。
現金 当座預金 前払金 買掛金
当座借越 支払手形 仕入 支払手数料

解答仕訳

借方科目 金額 貸方科目 金額
仕入 900,000 当座預金
当座借越
750,000
150,000

解説

 仕入取引・当座取引に関する問題です。当座取引の処理に関しては、【当座預金勘定と当座借越勘定を使う2勘定制】と、【当座勘定のみを使う1勘定制】の2つがありますが、簿記3級の頻出論点なので、どちらの処理も必ず押さえておきましょう。

 本問は、問題文に列挙されている勘定科目に当座預金勘定・当座借越勘定がある(当座勘定がない)ので、当座預金勘定と当座借越勘定を使う2勘定制を採用していると判断します。

当座預金勘定と当座借越勘定を使う2勘定制(解答)

 当座を増加させるような取引(商品の売上や有価証券の売却など)の場合は、まず当座借越があるか確認します。当座借越がある場合それを相殺したうえで残りを当座預金勘定に計上し、ない場合は全額をそのまま当座預金勘定に計上します。

 逆に、当座を減少させるような取引(商品の仕入や有価証券の購入など)の場合は、まず当座預金の残高があるか確認します。当座預金の残高がある場合はそれをゼロになるまで減額したうえで残りを当座借越勘定に計上し、ない場合は全額をそのまま当座借越勘定に計上します。

 本問は、問題文に「当座預金の残高は ¥ 750,000 である」とあるので、まずは当座預金勘定を減額し、それでも足りない150,000円(=900,000円-750,000円)を当座借越勘定で処理します。

解答仕訳
(借)仕入 900,000
 (貸)当座預金 750,000
 (貸)当座借越 150,000

当座勘定のみを使う1勘定制(参考)

 参考までに、当座勘定のみを使う1勘定制を採用している場合の仕訳も押さえておきましょう。当座に関する仕訳は全て「当座勘定」を使って処理するだけなのでとても簡単です。

参考仕訳
(借)仕入 900,000
 (貸)当座 900,000

 当座取引に関する問題は、第100回の問2第103回の問5第104回の問2第105回の問1第114回の問5第121回の問5第122回の問2第125回の問5第129回の問1第133回の問1第134回の問3第136回の問5第137回の問1でも出題されているので、あわせてご確認ください。



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