第135回日商簿記検定3級・仕訳類題3(固定資産の売却・未収入金)

仕訳問題(類題)

重要度:★★★ 難度:★☆☆

 不要となった備品(取得原価:¥ 300,000、減価償却累計額:¥ 108,000、記帳方法:間接法)を当期首に処分し、売却代金 ¥ 200,000 は月末に受け取ることとした。

勘定科目は、次の中から最も適当と思われるものを選びなさい。
現金 売掛金 未収入金 備品
備品減価償却累計額 固定資産売却損 減価償却費 固定資産売却益

解答仕訳

借方科目 金額 貸方科目 金額
備品減価償却累計額
未収入金
108,000
200,000
備品
固定資産売却益
300,000
8,000

※1

※1 108,000円+200,000円-300,000円=8,000円(貸借差額)

解説

 固定資産の売却・未収入金に関する問題です。

 固定資産は期首に売却する場合と、期中(または期末)に売却する場合とで処理が異なるので、まず問題がどちらに該当するのか確認しましょう。


期首に固定資産を売却する場合

 当期の減価償却費はゼロなので、取得原価から期首備品減価償却累計額を差し引いて売却時の帳簿価額を計算し、さらに売却価額との差額で売却損益を計算します。

売却時の帳簿価額=取得原価-期首備品減価償却累計額

期中(または期末)に固定資産を売却する場合

 当期の減価償却の処理に関する指示が入るので、それに従って当期の減価償却費を(月割で)計算します。そのうえで、取得原価から期首備品減価償却累計額&当期の減価償却費を差し引いて売却時の帳簿価額を計算し、さらに売却価額との差額で売却損益を計算します。

売却時の帳簿価額=取得原価-期首備品減価償却累計額-当期の減価償却費


 本問は、問題文の「不要となった備品を当期首に処分」から期首に売却したことが分かります。

 また、問題文の「減価償却累計額:¥ 108,000 」から期首備品減価償却累計額の金額が分かるので、取得原価からこれを差し引いて売却時の帳簿価額を計算します。

取得原価300,000円-期首備品減価償却累計額108,000円=売却時の帳簿価額192,000円

 次に、売却時の帳簿価額と売却価額との差額で売却損益を計算します。売却価額200,000円は商品売買以外の取引で発生した債権なので、売掛金ではなく未収入金で処理します。

  • 売却時の帳簿価額=192,000円
  • 売却価額=200,000円
  • 差額=8,000円(帳簿価額<売却価額…売却益
解答仕訳
(借)備品減価償却累計額 108,000
(借)未収入金 200,000
 (貸)備品 300,000
 (貸)固定資産売却益 8,000

 固定資産の売却に関する問題は、第102回の問2第105回の問2第108回の問1第115回の問4第119回の問5第120回の問3第122回の問5第132回の問2第134回の問1第136回の問2第137回の問3第138回の問2第142回の問1第146回の問2第149回の問5でも出題されています。あわせてご確認ください。



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