第135回日商簿記検定2級・仕訳類題3(固定資産の除却)

仕訳問題(類題)

重要度:★★☆ 難度:★★☆

 野比商店は、平成18年1月1日に購入した ¥ 4,000,000 の備品(耐用年数:8年、残存価額:ゼロ、償却方法:定額法、記帳方法:間接法)を、平成25年度の期首に除却した。この備品の除却時の処分価額は ¥ 200,000 と見積もられた。なお、同商店の決算日は年1回、12月31日である。

勘定科目は、次の中から最も適当と思われるものを選びなさい。
当座預金 前払金 車両 備品
貯蔵品 前受金 備品減価償却累計額 固定資産除却益
減価償却費 法定福利費 支払利息 固定資産除却損

解答仕訳

借方科目 金額 貸方科目 金額
備品減価償却累計額
貯蔵品
固定資産除却損
3,500,000
200,000
300,000
備品 4,000,000

解説

 固定資産の除却に関する問題です。

 固定資産の除却時の帳簿価額を算定したうえで、貯蔵品の評価額との差額を除却損で処理しましょう。

1. 固定資産の除却時の帳簿価額を算定する

 除却時の帳簿価額は、前期末時点の帳簿価額から当期の減価償却費を差し引いて求めましょう。なお、前期末時点の帳簿価額は、取得原価から前期末時点の減価償却累計額を差し引いて求めます。

除却時の帳簿価額=前期末時点の帳簿価額-当期の減価償却費

前期末時点の帳簿価額=取得原価-前期末時点の減価償却累計額

 まず、問題文の「平成18年1月1日に購入した」から、前期末時点で7年分(平成18年1月1日~平成24年12月31日)の減価償却が行われていることがわかります。

 さらに、問題文の「 ¥ 4,000,000 の備品(耐用年数:8年、残存価額:ゼロ、償却方法:定額法、記帳方法:間接法)」から、7年分の減価償却費(=前期末時点の減価償却累計額)を計算することができます。

7年分の減価償却費=4,000,000円×7年/8年=3,500,000円

 上記の計算の結果、前期末時点の帳簿価額は500,000円(=4,000,000円-3,500,000円)であることが分かります。

解答仕訳(ステップ1)
(借)備品減価償却累計額 3,500,000
 (貸)備品 4,000,000

 次に、当期の減価償却費を計算しますが、問題文の「平成25年度の期首に除却した」から、当期首に除却したことが分かるので、当期の減価償却費はゼロです。

当期の減価償却費=0円

 以上の計算により、除却時の帳簿価額が500,000円(=500,000円-0円)であることが分かります。

解答仕訳(ステップ2)
(借)備品減価償却累計額 3,500,000
 (貸)備品 4,000,000

2. 貯蔵品の評価額との差額を除却損で処理

 除却時の帳簿価額が判明したら、あとは貯蔵品の評価額との差額を除却損で処理するだけです。

固定資産除却損=除却時の帳簿価額-貯蔵品の評価額

 問題文の「備品の除却時の処分価額は ¥ 200,000 と見積もられた」から、貯蔵品の評価額が分かるので、除却時の帳簿価額との差額300,000円(=500,000円-200,000円)を固定資産除却損で処理します。

解答仕訳(ステップ3・完成)
(借)備品減価償却累計額 3,500,000
(借)貯蔵品 200,000
(借)固定資産除却損 300,000

 (貸)備品 4,000,000

 固定資産の除却に関する問題は、第103回の問1第110回の問5第111回の問3第121回の問5第147回の問1第148回の問2でも出題されています。あわせてご確認ください。



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