第134回日商簿記検定2級・仕訳類題1(固定資産の買換え)

仕訳問題(類題)

重要度:★★☆ 難度:★★☆

 平成24年9月10日に事務用ノートパソコン(取得日:平成21年6月1日、取得原価:¥ 360,000 、残存価額:ゼロ、耐用年数:6年、償却方法:定額法、記帳方法:直接法)を新しいパソコンに買い換えた。新しいパソコンの取得原価は ¥ 240,000 であり、旧ノートパソコンの下取価額は ¥ 40,000 であった。下取価額を差し引いた代金は翌月末に支払うことにした。なお、決算日は3月31日で、買替えにさいして当年度の減価償却費を月割計算により計上すること。

勘定科目は、次の中から最も適当と思われるものを選びなさい。
現金 当座預金 売掛金 備品
備品減価償却累計額 買掛金 未払金 未収入金
固定資産売却益 減価償却費 修繕費 固定資産売却損

解答仕訳

貸方の備品勘定をひとつにまとめた場合の解答仕訳
借方科目 金額 貸方科目 金額
減価償却費
固定資産売却損
備品
30,000
120,000
240,000
備品
未払金
190,000
200,000

または

貸方の備品勘定をまとめずにそのまま残した場合の解答仕訳
借方科目 金額 貸方科目 金額
減価償却費
固定資産売却損
備品
30,000
120,000
240,000
備品
備品
未払金
30,000
160,000
200,000

解説

 固定資産の買換えに関する問題です。本問は記帳方法が直接法だったこともあり、非常に出来が悪かったようですが、ひとつひとつ丁寧に考えていけばそんなに難しい問題ではありません。

当期の減価償却費に関する仕訳

 それでは早速、問題を解いていきましょう。本問はまず当期の減価償却費を月割で算定しますが、当期首(4月1日)から買替日(9月10日)までの6か月間の減価償却費を計上するだけなので特に問題はないと思います。

360,000円÷6年=60,000円/年

60,000円/年×6か月/12か月=30,000円

当期の減価償却費に関する仕訳…①
(借)減価償却費 30,000
 (貸)備品 30,000

旧備品の売却に関する仕訳

 次に、旧ノートパソコンの売却損益を算定するために、買換時の旧備品の帳簿価額を算定します。私が問題を解くさいに書いた下書きを載せておきますので参考にしてください。

固定資産の買替え

 購入日(平成21年6月1日)から売却日(平成24年9月10日)までの減価償却費の合計額は200,000円(=50,000円+60,000円+60,000円+30,000円)なので、これを取得原価360,000円から差し引くことにより買替時の帳簿価額160,000円を算定し、さらに下取価額40,000円との差額120,000円を固定資産売却損として処理します。

  • 買替時の帳簿価額=360,000円-200,000円=160,000円
  • 下取価額=40,000円
  • 差額=120,000円(帳簿価額>下取価額…売却損
旧備品の売却に関する仕訳…②
(借)現金 40,000
(借)固定資産売却損 120,000
 (貸)備品 160,000

新備品の購入に関する仕訳

 最後に、新備品を購入に関する仕訳を切ります。240,000円のうち40,000円については旧備品の下取価額40,000円を充当し、残額の200,000円については未払金勘定で処理します。

新備品の購入に関する仕訳…③
(借)備品 240,000
 (貸)現金 40,000
 (貸)未払金 200,000

 以上、①②③の仕訳をまとめると解答仕訳になります。なお、①と②の貸方の備品勘定ははひとつにまとめても、まとめずにそのまま残してもどちらでも正解ですが、①②の備品と③の備品は別のもの(旧備品と新備品)なのでまとめずに借方と貸方にそのまま計上する点に気をつけてください。

 固定資産の買換えに関する問題は、第106回の問5第124回の問5第136回の問1でも出題されています。あわせてご確認ください。



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