第132回日商簿記検定3級・仕訳類題2(固定資産の売却)

仕訳問題(類題)

重要度:★★★ 難度:★☆☆

 備品(取得原価:¥ 300,000 、残存価額:ゼロ、耐用年数:6年)を4年間使用してきたが、5年目の期首に ¥ 80,000 で売却し、代金は売却先振出しの小切手で受け取った。減価償却費は定額法で計算し、記帳は間接法を用いている。

勘定科目は、次の中から最も適当と思われるものを選びなさい。
現金 当座預金 未収入金 備品
減価償却費 備品減価償却累計額 固定資産売却益 固定資産売却損

解答仕訳

借方科目 金額 貸方科目 金額
備品減価償却累計額
現金
固定資産売却損
200,000
80,000
20,000
備品 300,000

解説

 固定資産の売却に関する問題です。

 固定資産は期首に売却する場合と、期中(または期末)に売却する場合とで処理が異なるので、まず問題がどちらに該当するのか確認しましょう。


期首に固定資産を売却する場合

 当期の減価償却費はゼロなので、取得原価から期首備品減価償却累計額を差し引いて売却時の帳簿価額を計算し、さらに売却価額との差額で売却損益を計算します。

売却時の帳簿価額=取得原価-期首備品減価償却累計額

期中(または期末)に固定資産を売却する場合

 当期の減価償却の処理に関する指示が入るので、それに従って当期の減価償却費を(月割で)計算します。そのうえで、取得原価から期首備品減価償却累計額&当期の減価償却費を差し引いて売却時の帳簿価額を計算し、さらに売却価額との差額で売却損益を計算します。

売却時の帳簿価額=取得原価-期首備品減価償却累計額-当期の減価償却費


 本問は、問題文の「5年目の期首に ¥ 80,000 で売却」から期首に売却したことが分かるので、まずは期首備品減価償却累計額を計算しましょう。

300,000円÷6年=50,000円/年

50,000円/年×4年=200,000円

 期首備品減価償却累計額の金額を計算したら、取得原価からこれを差し引いて売却時の帳簿価額を計算します。

取得原価300,000円-期首備品減価償却累計額200,000円=売却時の帳簿価額100,000円

 最後に、売却時の帳簿価額と売却価額との差額で売却損益を計算します。売却価額200,000円は売却先振出しの小切手で受け取っているので、現金で処理します。

  • 売却時の帳簿価額=100,000円
  • 売却価額=80,000円
  • 差額=20,000円(帳簿価額>売却価額…売却損
解答仕訳
(借)備品減価償却累計額 200,000
(借)現金 80,000
(借)固定資産売却損 20,000
 (貸)備品 300,000

 固定資産の売却に関する問題は、第102回の問2第105回の問2第108回の問1第115回の問4第119回の問5第120回の問3第122回の問5第134回の問1第135回の問3第136回の問2第137回の問3第138回の問2第142回の問1第146回の問2第149回の問5でも出題されています。あわせてご確認ください。



ページの先頭へ