第131回日商簿記検定3級・仕訳類題5(売上取引・前受金・立替金)

仕訳問題(類題)

重要度:★★★ 難度:★★☆

 得意先山川商事株式会社より注文のあった商品 ¥ 300,000(原価 ¥ 240,000 )を発送し、代金のうち ¥ 100,000 は同社より注文を受けたさいに受け取っていた前金と相殺し、残額は掛けとした。なお、先方負担の送料 ¥ 5,000 は運送業者に現金で支払った(送料は掛け代金に含めずに処理すること)。

勘定科目は、次の中から最も適当と思われるものを選びなさい。
現金 売掛金 立替金 前受金
仮受金 売上 発送費 雑費

解答仕訳

借方科目 金額 貸方科目 金額
前受金
売掛金
立替金
100,000
200,000
5,000
売上

現金
300,000

5,000

解説

 売上取引・前受金・立替金に関する問題です。この問題は【前受金に関する仕訳】【売掛金に関する仕訳】【立替金に関する仕訳】に分けて考えると分かりやすいです。

前受金に関する仕訳

 問題文に「代金のうち ¥ 100,000 は同社より注文を受けたさいに受け取っていた前金と相殺し」とありますから、前金受取時に計上した前受金を相殺する仕訳をします。

前金受取時の仕訳(既に切った仕訳)
(借)現金など 100,000
 (貸)前受金 100,000
前受金を相殺する仕訳…①
(借)前受金 100,000
 (貸)売上 100,000

 なお、仮受金と前受金についてはきちんと区別できるようにしておいてください。

  • 仮受金…なんのためのお金か分からないまま(とりあえず仮に)受け取った場合に計上する勘定
  • 前受金…なんのためのお金か分かっていて(取引の前に)受け取った場合に計上する勘定

売掛金に関する仕訳

 残額の200,000円については売掛金で処理するだけなので特に問題ないと思います。

売掛金に関する仕訳…②
(借)売掛金 200,000
 (貸)売上 200,000

立替金に関する仕訳

 先方負担の送料(発送費)は立替金勘定または売掛金勘定で処理しますが、本問は問題文に「先方負担の送料 ¥ 5,000 は運送業者に現金で支払った(送料は掛け代金に含めずに処理すること)」とあるので、立替金勘定で処理します。

送料に関する仕訳…③
(借)立替金 5,000
 (貸)現金 5,000

 なお、本問では問われていませんが、発送費が当店負担の場合は、立替金勘定でなく発送費勘定や支払運賃勘定、発送運賃勘定等で処理します。

 以上、①②③の仕訳をまとめると解答になります。このような問題は、取引を各要素ごとに分けて考えると分かりやすいと思います。



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