第131回日商簿記検定2級・仕訳類題4(増資時の新株発行)

仕訳問題(類題)

重要度:★★★ 難度:★★☆

 増資を行うため、株式400株を1株当たり ¥ 30,000 の価額で発行し、全額の払込みを受け、払込金は当座預金とした。また、株主募集のための広告宣伝費 ¥ 100,000 は現金で支払った。なお、資本金に組み入れる金額は会社法が定める最低額とする。

勘定科目は、次の中から最も適当と思われるものを選びなさい。
現金 当座預金 仮払金 株式交付費
仮受金 資本金 資本準備金 利益準備金
別途積立金 繰越利益剰余金 広告宣伝費 支払手数料

解答仕訳

借方科目 金額 貸方科目 金額
当座預金

株式交付費
12,000,000

100,000
資本金
資本準備金
現金
6,000,000
6,000,000
100,000

解説

 増資時の新株発行に関する問題です。

 本問のように「資本金に組み入れる金額は会社法が定める最低額」という指示がある場合は、払込金額総額から資本金組み入れの最低額(=払込金額の二分の一)を差し引いた額を資本準備金として処理します。

 実際に計算する場合は、払込金額総額(12,000,000円)を2で割って、それぞれを資本金・資本準備金で処理するだけです。

  • 会社法 445条2項:前項の払込み又は給付に係る額の二分の一を超えない額は、資本金として計上しないことができる。
  • 会社法 445条3項:前項の規定により資本金として計上しないこととした額は、資本準備金として計上しなければならない。

最低組み入れ額の規定は「できる」規定なので、必ずしも二分の一が強制されるわけではありません。あくまでも、問題文に指示がある場合にのみ適用されるものなので、特に指示がない場合は、原則どおり払込金額総額を資本金で処理します。

 また、株式交付費とは「会社設立後、新たに株式を発行するために要した費用」をいい、株主募集のための広告費や金融機関・証券会社への取扱手数料などがこれに該当します。

 本問は、問題文に「株主募集のための広告宣伝費 ¥ 100,000 は現金で支払った」とあるので、広告宣伝費ではなく株式交付費を使って仕訳を切ります。

 新株発行に関する問題は、第114回の問1第120回の問2第122回の問1第127回の問1第130回の問4第133回の問4第137回の問4第140回の問1第143回の問3第146回の問4でも出題されています。あわせてご確認ください。



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