第131回日商簿記検定2級・仕訳類題1(固定資産の滅失)

仕訳問題(類題)

重要度:★★★ 難度:★☆☆

 建物(取得原価:¥ 10,000,000 、減価償却累計額:¥ 6,000,000 、記帳方法:間接法)が火災により焼失した。この建物については保険金額 ¥ 5,000,000 の火災保険に加入していたので、ただちに保険会社に保険金の支払いを請求した。

勘定科目は、次の中から最も適当と思われるものを選びなさい。
現金 当座預金 前払金 仮払金
未決算 建物 前受金 仮受金
建物減価償却累計額 資本金 保険差益 火災損失

解答仕訳

借方科目 金額 貸方科目 金額
建物減価償却累計額
未決算
6,000,000
4,000,000
建物 10,000,000

解説

 固定資産の滅失に関する問題です。火災により建物が焼失した場合、焼失時の建物の帳簿価額(取得原価10,000,000円-減価償却累計額6,000,000円=4,000,000円)を未決算勘定に振り替えます。

 なお、本問は焼失したタイミングが不明かつ減価償却に関する指示がないので、当期の減価償却費を考慮する必要はありませんが、第122回の問4のように期中に焼失した場合は、当期の減価償却費を月割計算して焼失時の帳簿価額を計算します。

参考問題1…その後、保険会社から満額の5,000,000円の保険金を支払う旨の連絡があった。

(借)未収入金 5,000,000
 (貸)未決算 4,000,000
 (貸)保険差益 1,000,000

参考問題2…その後、保険会社から3,000,000円の保険金を支払う旨の連絡があった。

(借)未収入金 3,000,000
(借)火災損失 1,000,000
 (貸)未決算 4,000,000

 固定資産の滅失に関しては、「滅失時(本問の解答仕訳)」または「保険金の受取額確定時(上記の参考問題)」のどちらかの仕訳が問われます。

 仕訳のポイントは、「固定資産が滅失したときの帳簿価額を未決算勘定に振り替える」「保険金の受取額が確定したら、未決算勘定との差額を特別損益で処理する」の2点です。

 固定資産の滅失に関する問題は、第100回の問3第108回の問3第109回の問5第114回の問4第119回の問5第122回の問4第126回の問2第138回の問1でも出題されているので、あわせてご確認ください。本問は、第138回の問1とほとんど同じ問題です。



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