第128回日商簿記検定2級・仕訳類題3(債権の貸倒れ)

仕訳問題(類題)

重要度:★☆☆ 難度:★☆☆

 得意先石田商店が倒産し、同店に対する売掛金 ¥ 200,000 が回収不能となったため、貸倒れとして処理する。回収不能となった同店に対する売掛金のうち、¥ 120,000 については前期の販売から生じたもので、残額については当期の販売から生じたものである。なお、貸倒引当金の残高は ¥ 150,000 である。

勘定科目は、次の中から最も適当と思われるものを選びなさい。
現金 当座預金 別段預金 売掛金
前払金 買掛金 前受金 貸倒引当金
仕入 支払手数料 貸倒損失 売上

解答仕訳

借方科目 金額 貸方科目 金額
貸倒引当金
貸倒損失
120,000
80,000
売掛金 200,000

解説

 債権の貸倒れに関する問題です。売掛金の貸倒れに関する問題は、売掛金の発生時期によって2つのケースに分けることができますので、まず貸倒れた債権がいつ発生したのかを確認するようにしてください。


  1. 前期以前発生・当期貸倒れ
  2. 当期発生・当期貸倒れ

 ①の「前期以前発生・当期貸倒れ」というケースは、決算を通過しているので貸倒引当金が設定されています。よって、この債権が貸倒れた場合は、まず貸倒引当金を取り崩し、それでも足りない場合は貸倒損失勘定で処理します。

 一方、②の「当期発生・当期貸倒れ」というケースは、決算を通過していないので貸倒引当金が設定されていません。よって、この債権が貸倒れた場合は、全額を貸倒損失勘定で処理します。


 本問は、問題文に「 ¥ 120,000 については前期の販売から生じたもので、残額については当期の販売から生じたものである」とあるので、120,000円については①のケースに、80,000円については②のケースに該当します。

 よって、貸倒れた売掛金のうち、①のケースの120,000円については貸倒引当金を取り崩して充当し、②のケースの80,000円については貸倒損失勘定で処理します。

貸倒引当金の残高が、仮に50,000円だった場合は?

 本問は、貸倒引当金の残高が150,000円で、前期発生債権の貸倒れ額が120,000円でしたので、全額、貸倒引当金を取り崩して充当することが出来ます。

(借)貸倒引当金 120,000
 (貸)売掛金 120,000

 ここでもし仮に残高が50,000円だった場合、仕訳はどうなるでしょうか。その場合は、50,000円の貸倒引当金を取り崩したうえで、足りない分の70,000円については貸倒損失勘定で処理します。

(借)貸倒引当金 50,000
(借)貸倒損失 70,000
 (貸)売掛金 120,000

 債権の貸倒れに関する問題は、現時点では本問のみです。



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