第125回日商簿記検定3級・仕訳問題1(仕入取引・手形取引)

仕訳問題

 仕入先鳩山商店から商品600,000円を仕入れ、代金のうち250,000円については小沢商店振出し、谷垣商店受取りの約束手形を裏書譲渡し、200,000円はかねてより売掛金のある得意先岡田商店を名宛人、鳩山商店を受取人とする為替手形(引受済)を振り出して支払い、残額は掛けとした。

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勘定科目は、次の中から最も適当と思われるものを選びなさい。
現金 当座預金 受取手形 売掛金
売買目的有価証券 前払金 仮払金 貸付金
支払手形 買掛金 当座借越 貸倒引当金
前受金 仮受金 所得税預り金 借入金
資本金 売上 受取手数料 有価証券売却益
受取利息 仕入 給料 租税公課
支払利息 有価証券売却損 手形売却損 損益

矢印画像

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解答・解説

借方科目 金額 貸方科目 金額
仕入 600,000 受取手形
売掛金
買掛金
250,000
200,000
150,000

 仕入取引に関する問題です。この問題は【裏書手形に関する仕訳】【為替手形に関する仕訳】【掛け仕入に関する仕訳】に分けて考えると分かりやすいです。

裏書手形に関する仕訳

 問題文に「代金のうち250,000円については小沢商店振出し、谷垣商店受取りの約束手形を裏書譲渡し」とありますから、当店が所有している受取手形を鳩山商店に譲渡する仕訳を切ることになります。

解答①
(借)仕入 250,000 (貸)受取手形 250,000

為替手形に関する仕訳

 問題文に「200,000円はかねてより売掛金のある得意先岡田商店を名宛人、鳩山商店を受取人とする為替手形(引受済)を振り出して支払い」とありますので、為替手形を振り出したことが分かります。これに関しては得意先である岡田商店との間で以下の会話があったとイメージすると分かりやすいかもしれません。

  • 当店・・・「どうも~。紀子様を「のりこさま」って発言した岡田社長はいますか~?」
  • 得意先・・・「ぎくり!ど、ど、どうも。きょ、きょ、今日はどうしたんですか?」
  • 当店・・・「そうそう、うちっておたくに対する売掛金ありましたよねぇ」
  • 得意先・・・「あ、あ、ありますねぇ。し、し、支払いはもうちょっと待ってくださいね」
  • 当店・・・「あのさー、その売掛金使って仕入してもいいかなぁ?」
  • 得意先・・・「為替手形を振り出して仕入代金を払いたい、ということですか?」
  • 当店・・・「はい。手形引き受けてくれます?」
  • 得意先・・・「じゃ、じゃ、じゃあその手形を引き受けましょう。手形に判子押しておきますね」
  • 当店・・・「ありがと~。これで仕入先の人に渡せるよ。手形分だけ売掛金減らしておきますね」
  • 得意先・・・「いえいえ。じゃあうちもお宅に対する買掛金を減らしておきますね。」

 いかがでしょうか?為替手形の問題は当店の仕訳だけでなく、得意先や仕入先の仕訳も一緒に考えると分かりやすいと思います。為替手形の処理が苦手な方は、簿記の語呂ページで「さしうけあてばらい(指受宛払)」を覚えたうえで、論点別・弱点克服講座の「為替手形を徹底解説!」で復習してください。なお、本問の三者の仕訳は以下のようになります。

当店の仕訳・・・解答②
(借)仕入 200,000 (貸)売掛金 200,000
補足・得意先(岡田商店)の仕訳
(借)買掛金 200,000 (貸)支払手形 200,000
補足・仕入先(鳩山商店)の仕訳
(借)受取手形 200,000 (貸)売上 200,000

掛け仕入に関する仕訳

 残額の150,000円については、通常の掛け仕入ですから特に問題は無いと思います。

解答③
(借)仕入 150,000 (貸)買掛金 150,000

 上記の解答①②③の仕訳をまとめると解答の仕訳になります。本問はやや難易度の高い問題ですので間違えてしまった方も多いと思いますが、第112回の問1とほとんど同じ出題形式でしたし、ひとつひとつに分解して考えれば十分正解にたどりつける問題です。



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