第124回日商簿記検定2級・仕訳類題5(固定資産の買換え)

仕訳問題(類題)

重要度:★★☆ 難度:★★☆

 営業用車両(取得原価:¥ 2,000,000 、残存価額:¥ 200,000 、前期末における減価償却累計額:¥ 1,200,000 、生産高比例法による減価償却、見積総走行可能距離:150,000km)を下取りさせて、新たな営業用車両(購入価額:¥ 3,000,000 )を購入した。なお、旧車両の当期の走行距離は15,000km、下取り価額は ¥ 100,000 で、購入価額との差額は月末に支払うこととした。

勘定科目は、次の中から最も適当と思われるものを選びなさい。
現金預金 未収入金 車両 建物
未払金 修繕引当金 車両減価償却累計額 減価償却費
修繕費 租税公課 固定資産売却損 固定資産売却益

解答仕訳

車両減価償却累計額勘定を借方にまとめた場合の解答仕訳
借方科目 金額 貸方科目 金額
減価償却費
車両減価償却累計額
固定資産売却損
車両
180,000
1,200,000
520,000
3,000,000
車両
未払金
2,000,000
2,900,000

または

車両減価償却累計額勘定をまとめずに借方と貸方に計上した場合の解答仕訳
借方科目 金額 貸方科目 金額
減価償却費
車両減価償却累計額
固定資産売却損
車両
180,000
1,380,000
520,000
3,000,000
車両減価償却累計額
車両
未払金
180,000
2,000,000
2,900,000

解説

 固定資産の買換えに関する問題です。

 買替えの問題は処理が煩雑になることが多く、苦手意識を持っている受験生が多いですが、ひとつひとつ丁寧に考えていけばそんなに難しい問題ではありません。

当期の減価償却費に関する仕訳

 本問はまず当期の減価償却費を算定しますが、問題文に「旧車両の当期の走行距離は15,000km」とあるので、生産高比例法により15,000km分の減価償却費を計上するだけです。

2,000,000円×0.9×15,000km/150,000km=180,000円

当期の減価償却費に関する仕訳…①
(借)減価償却費 180,000
 (貸)車両減価償却累計額 180,000

旧車両の売却に関する仕訳

 次に、旧車両の売却損益を算定するために買換時の旧車両の帳簿価額を算定します。取得原価2,000,000円から「前期末累計額1,200,000円」と、上で求めた「当期の減価償却費180,000円」を差し引きましょう。

 買換時の車両の帳簿価額が判明したら、下取り価額100,000円との差額520,000円を固定資産売却損で処理します。

  • 買替時の帳簿価額=2,000,000-1,200,000円-180,000円=620,000円
  • 下取り価額=100,000円
  • 差額=520,000円(帳簿価額>下取価額…売却損
旧車両の売却に関する仕訳…②
(借)車両減価償却累計額 1,380,000
(借)現金 100,000
(借)固定資産売却損 520,000
 (貸)車両 2,000,000

新車両の購入に関する仕訳

 最後に、新車両を購入に関する仕訳を切ります。3,000,000円のうち100,000円については旧車両の下取り価額100,000円を充当し、残額の2,900,000円については未払金で処理します。

新車両の購入に関する仕訳…③
(借)車両 3,000,000
 (貸)現金 100,000
 (貸)未払金 2,900,000

 以上、①②③の仕訳をまとめると解答仕訳になります。

 なお、借方・貸方の車両減価償却累計額は借方にまとめてもいいですし、まとめずにそのまま残しても正解ですが、②の車両と③の車両は別のもの(旧車両と新車両)なのでまとめずに借方と貸方にそのまま計上する点に気をつけてください。

 固定資産の買換えに関する問題は、第106回の問5第134回の問1第136回の問1でも出題されているので、あわせてご確認ください。



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