第124回日商簿記検定2級・仕訳類題1(固定資産の修繕)

仕訳問題(類題)

重要度:★★★ 難度:★☆☆

 当期首に営業用建物(取得原価 ¥ 10,000,000 、残存価額 ¥ 1,000,000 、耐用年数10年、定額法による減価償却、間接法により記帳)の修繕を行い、代金 ¥ 1,400,000円 のうち ¥ 800,000 については小切手を振り出して支払い、残額は月末に支払うこととした。なお、このうち ¥ 500,000 については建物の耐震構造を強化する効果があると認められた。また、修繕引当金の残高は ¥ 200,000 である。

勘定科目は、次の中から最も適当と思われるものを選びなさい。
現金預金 未収入金 建物 支払手形
買掛金 未払金 修繕引当金 車両減価償却累計額
減価償却費 修繕費 固定資産売却損 固定資産売却益

解答仕訳

借方科目 金額 貸方科目 金額
建物
修繕引当金
修繕費
500,000
200,000
700,000
現金預金
未払金
800,000
600,000

解説

 固定資産の修繕に関する問題です。

 修繕に関する問題は、支出した費用を「収益的支出」と「資本的支出」に分けて処理しましょう。

  • 収益的支出:定期修繕など固定資産の諸機能を維持するための支出 → 修繕費・修繕引当金で処理
  • 資本的支出:耐用年数を延長させたり、その価値を高めるような支出 → 固定資産の増加として処理

 本問はまず、問題文の「このうち ¥ 500,000 については建物の耐震構造を強化する効果があると認められた」から、この500,000円が資本的支出であることが分かるので、建物の増加として処理します。

①資本的支出
(借)建物 500,000
 (貸)現金預金 500,000

 また、問題文の「当期首に営業用建物の修繕を行い、代金 ¥ 1,400,000円 のうち ¥ 800,000 については小切手を振り出して支払い、残額は月末に支払うこととした」から、残りの900,000円(=1,400,000円-500,000円)が収益的支出であることが分かります。

 さらに、問題文の「修繕引当金の残高は ¥ 200,000 である」から200,000円の修繕引当金が設定されていることが分かります。

 よって、900,000円のうち200,000円については修繕引当金を取り崩して処理し、残額の700,000円については修繕費で費用処理します。

②収益的支出
(借)修繕引当金 200,000
(借)修繕費 700,000
 (貸)現金預金 300,000
 (貸)未払金 600,000

 以上、①②をまとめると解答仕訳になります。

 固定資産の修繕に関する問題は、第100回の問1第102回の問4第110回の問1第111回の問5第115回の問3第119回の問2第123回の問5第132回の問1第137回の問3第139回の問1第139回の問4第141回の問2第147回の問1第149回の問3でも出題されているので、あわせてご確認ください。



ページの先頭へ