第123回日商簿記検定2級・仕訳類題3(未着品販売)

仕訳問題(類題)

 かねて京極商店から購入していた船荷証券 ¥ 700,000 を藤堂商店へ ¥ 1,000,000 で売り渡し、代金のうち ¥ 400,000 は六角商店振出し、藤堂商店受取りの約束手形を裏書譲渡され、残額は当店を受取人とする藤堂商店あての為替手形を振り出し、同店の引受けを得た。なお、これにともなう売上原価は仕入勘定へ振り替える。

勘定科目は、次の中から最も適当と思われるものを選びなさい。
現金 当座預金 受取手形 売掛金
未収入金 繰越商品 未着品 積送品
支払手形 買掛金 売上 仕入

解答仕訳

借方科目 金額 貸方科目 金額
受取手形
仕入
1,000,000
700,000
売上
未着品
1,000,000
700,000

解説

 特殊商品売買の未着品販売に関する問題です。この問題は【裏書手形に関する取引】【為替手形に関する取引】【売上原価の振り替えに関する取引】の3つに分けて考えると分かりやすいです。

裏書手形に関する取引

 問題文の「代金のうち ¥ 400,000 は六角商店振出し、藤堂商店受取りの約束手形を裏書譲渡され」という一文から、他店振出の約束手形を裏書譲渡されたことが分かるので、受取手形勘定を増額します。

解答①
(借)受取手形 400,000
 (貸)売上 400,000

 なお通常は、未着品(貨物代表証券)を企業外部の第三者に販売した場合は、「未着品売上」勘定を使って処理しますが、本問は問題文の中で与えられた勘定科目の中に「未着品売上」勘定がないので、代わりに「売上」勘定を使って処理する点に注意してください。

為替手形に関する取引

 次に、問題文の「残額は当店を受取人とする藤堂商店あての為替手形を振り出し、同店の引受けを得た」という一文から、自己受為替手形を振り出したことが分かるので、受取手形勘定を増額します。

 自己受為替手形は、振出人と指図人が同一人物となる点に注意してください。本問の場合、藤堂商店が名宛人(支払人)で、当店が振出人かつ指図人(受取人)です。

解答②
(借)受取手形 600,000
 (貸)売上 600,000

売上原価の振り替えに関する取引

 最後に、問題文の「なお、これにともなう売上原価は仕入勘定へ振り替える」という一文から、いわゆるその都度法を採用していることが分かるので、売上原価(700,000円)を未着品勘定から仕入勘定に振り替えます。

 なお、仮に期末に一括して仕入勘定に振り替える方法(期末一括法)を採用していた場合には、決算整理のときに当該仕訳を切ります。あわせて押さえておいてください。

解答③
(借)仕入 700,000
 (貸)未着品 700,000

 以上、①②③の仕訳をまとめると解答の仕訳になります。特殊商品売買の未着品販売に関する問題は、第104回の問1第108回の問1第118回の問3第132回の問2でも出題されています。



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