第123回日商簿記検定2級・仕訳類題2(不渡手形)

仕訳問題(類題)

重要度:★★☆ 難度:★★☆

 得意先足利商店に対して前期に償還請求をしていた不渡手形の額面 ¥ 800,000 と償還請求費用 ¥ 30,000 のうち、¥ 200,000 を現金で回収したが、残額は回収の見込みがなく、貸倒れの処理をした。なお、貸倒引当金は ¥ 500,000 設定されている。

勘定科目は、次の中から最も適当と思われるものを選びなさい。
現金 当座預金 受取手形 売掛金
未収入金 不渡手形 支払手形 買掛金
貸倒引当金 貸倒引当金繰入 支払利息 貸倒損失

解答仕訳

借方科目 金額 貸方科目 金額
現金
貸倒引当金
貸倒損失
200,000
500,000
130,000


※2
不渡手形 830,000 ※1

※1 800,000円+30,000円=830,000円

※2 830,000円-200,000円-500,000円=130,000円(貸借差額)

解説

 不渡手形に関する問題です。この問題は、前期に償還請求をしたさいに切った仕訳をまずイメージしてから考えると分かりやすいです。下記の仕訳のうち、借方に計上された830,000円の不渡手形勘定を適当な勘定に振り替えていくことになります。

【参考】前期に不渡手形を計上した仕訳
(借)不渡手形 830,000
 (貸)受取手形 800,000
 (貸)現金など 30,000

 では早速、順番に考えていきましょう。まず問題文の「 ¥ 200,000 を現金で回収したが」という一文から不渡手形830,000円のうち、200,000円を現金で回収したことが分かります。

解答①
(借)現金 200,000
 (貸)不渡手形 200,000

 次に、問題文の「残額は回収の見込みがなく、貸倒れの処理をした。なお、貸倒引当金は ¥ 500,000 設定されている」という一文から、不渡手形の残り630,000円のうち、500,000円に関しては貸倒引当金を取り崩し、130,000円に関しては貸倒損失を計上して処理します。

解答②
(借)貸倒引当金 500,000
(借)貸倒損失 130,000
 (貸)不渡手形 630,000

 以上、①②の仕訳をまとめると解答になります。不渡手形の問題は食わず嫌いになっている受験生が多いようですが、このようにひとつひとつ分けて考えると分かりやすいと思います。

 なお、不渡手形に関する問題は、第117回の問1第128回の問5第130回の問2第133回の問5第138回の問2第142回の問3でも出題されています。あわせてご確認ください。



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