第122回日商簿記検定3級・仕訳問題4(売上取引・手形取引・前受金)

仕訳問題

 得意先朽木商店に商品700,000円を売り渡し、代金のうち200,000円はすでに受け取っていた手付金と相殺し、残額については脇坂商店振出し、朽木商店受取りの約束手形の裏書譲渡を受けた。なお、当店負担の発送運賃6,000円については現金で支払った。

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勘定科目は、次の中から最も適当と思われるものを選びなさい。
現金 当座 受取手形 売掛金
前払金 立替金 未収金 仮払金
貸付金 車両 支払手形 買掛金
前受金 預り金 未払金 仮受金
借入金 車両減価償却累計額 引出金 仕入
減価償却費 発送費 租税公課 支払利息
固定資産売却損 売上 受取利息 固定資産売却益

矢印画像

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解答・解説

借方科目 金額 貸方科目 金額
前受金
受取手形
発送費
200,000
500,000
6,000
売上

現金
700,000

6,000

 売上取引・前受金に関する問題です。この問題は【前上金に関する仕訳】【裏書手形の受取に関する仕訳】【発送運賃に関する仕訳】に分けて考えると分かりやすいです。

前上金に関する仕訳

 問題文に「代金のうち200,000円はすでに受け取っていた手付金と相殺し」とありますから、当該取引に関する前受金を減額する仕訳を切ることになります。

前受金受取時の仕訳(既に切られた仕訳)
(借)現金など 200,000 (貸)前受金 200,000
前受金を相殺する仕訳・・・①
(借)前受金 200,000 (貸)売上 200,000

 なお、仮受金と前受金についてはきちんと区別できるようにしておいてください。目的がはっきりしていない場合は仮受金で、目的がはっきりしている場合は前受金と考えることも出来ますし、以下のようにまとめることも出来ます。

  • 仮受金・・・なんのためのお金か分からないまま(とりあえず仮に)受け取った場合に計上する勘定
  • 前受金・・・なんのためのお金か分かっていて(取引の前に)受け取った場合に計上する勘定

裏書手形の受取に関する仕訳

 問題文に「残額については脇坂商店振出し、朽木商店受取りの約束手形の裏書譲渡を受けた」とありますが、他店振り出しの約束手形を裏書譲渡された場合は、受取手形勘定を使って機械的に処理するだけです。

裏書手形の受取に関する仕訳・・・②
(借)受取手形 500,000 (貸)売上 500,000

発送運賃に関する仕訳

 問題文に「当店負担の発送運賃6,000円」とありますので、発送費勘定(特に指定がない場合は、許容勘定である支払運賃勘定や発送運賃勘定でも可)を使って処理することになります。

発送運賃に関する仕訳・・・③
(借)発送費 6,000 (貸)現金 6,000

 なお、本問では問われていませんが、発送費が得意先負担の場合は、発送費勘定でなく立替金勘定や売掛金勘定を使って処理することになりますので、頭の片隅にでも入れておいてください。

 以上、①②③の仕訳をまとめると解答になります。このような問題は、取引を各要素ごとに分けて考えると分かりやすいと思います。



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