第122回日商簿記検定3級・仕訳問題3(仕入取引・手形取引)

仕訳問題

 仕入先細川商店から商品500,000円を仕入れ、代金のうち300,000円については京極商店振出し、当店受け取りの約束手形を裏書譲渡し、残額についてはかねてより売掛金のある得意先藤堂商店を名宛人、細川商店を受取人とする為替手形(引受済)を振り出して支払った。なお、引取運賃5,000円については現金で支払った。

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勘定科目は、次の中から最も適当と思われるものを選びなさい。
現金 当座 受取手形 売掛金
前払金 立替金 未収金 仮払金
貸付金 車両 支払手形 買掛金
前受金 預り金 未払金 仮受金
借入金 車両減価償却累計額 引出金 仕入
減価償却費 発送費 租税公課 支払利息
固定資産売却損 売上 受取利息 固定資産売却益

矢印画像

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解答・解説

借方科目 金額 貸方科目 金額
仕入 505,000 受取手形
売掛金
現金
300,000
200,000
5,000

 仕入取引に関する問題です。この問題は【裏書手形に関する仕訳】【為替手形に関する仕訳】【引取運賃に関する仕訳】に分けて考えると分かりやすいです。

裏書手形に関する仕訳

 問題文に「代金のうち300,000円については京極商店振出し、当店受け取りの約束手形を裏書譲渡」とありますから、当店が所有している受取手形を細川商店に譲渡する仕訳をきることになります。

(借)仕入 300,000 (貸)受取手形 300,000

為替手形に関する仕訳

 問題文に「残額についてはかねてより売掛金のある得意先藤堂商店を名宛人、細川商店を受取人とする為替手形(引受済)を振り出して支払った」とありますので、為替手形を振り出したことが分かります。これに関しては得意先である藤堂商店との間で以下の会話があったとイメージすると分かりやすいかもしれません。

  • 当店・・・「たろいも~(訳・ただいま~)藤堂商店の社長・藤堂高虎さんいますか~?」
  • 得意先・・・「どうも、三大築城名人の一人に数えられる藤堂高虎です。今日はどうしたんですか?」
  • 当店・・・「そうそう、うちっておたくに対する売掛金ありましたよねぇ」
  • 得意先・・・「ありますねぇ。支払いはもうちょっと待ってくださいね」
  • 当店・・・「あのさー、その売掛金使って仕入してもいいかなぁ?」
  • 得意先・・・「為替手形を振り出して仕入代金を払いたい、ということですか?」
  • 当店・・・「そうなんですよ~。手形引き受けてくれます?」
  • 得意先・・・「じゃあその手形を引き受けましょう。手形に判子押しておきますね」
  • 当店・・・「ありがと~。これで仕入先の人に渡せるよ。手形分だけ売掛金減らしておくね」
  • 得意先・・・「いえいえ。じゃあうちもおたくに対する買掛金を減らしておきま~す」

 いかがでしょうか?為替手形の問題は当社の仕訳だけでなく、得意先や仕入先の仕訳も一緒に考えると分かりやすいと思います。なお、本問の三者の仕訳は以下のようになります。

当社の仕訳・・・②
(借)仕入 200,000 (貸)売掛金 200,000
補足・得意先(藤堂商店)の仕訳
(借)買掛金 200,000 (貸)支払手形 200,000
補足・仕入先(細川商店)の仕訳
(借)受取手形 200,000 (貸)売上 200,000

引取運賃に関する仕訳

 引取運賃などの付随費用は、商品を仕入れる際に不可避的に発生する費用ですので、仕訳を切る際は仕入勘定に含めて処理するという点に注意してください。

商品の仕入原価(505,000円)=購入代価(500,000円)+付随費用(5,000円)

(借)仕入 5,000 (貸)現金 5,000

 上記の①②③の仕訳をまとめると解答の仕訳になります。本問はやや難易度の高い問題ですので、間違えてしまった方も多いと思いますが、ひとつひとつに分解して考えれば十分正解にたどりつける問題です。



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