問題
平成21年2月23日、売買目的で保有している額面総額2,000,000円の社債(年利率4%、利払日は3月末と9月末の年2回、期間5年、償還日は平成23年3月31日)を、額面100円につき、95円の裸相場で売却し、売却代金は端数利息とともに受け取り、直ちに当座預金とした。なお、この社債は、平成19年12月12日に額面100円につき、98円の裸相場で買い入れたものであり、端数利息は1年を365日として日割りで計算する。
| 勘定科目は、次の中から最も適当と思われるものを選びなさい。 | |||
|---|---|---|---|
| 当座預金 | 受取手形 | 売掛金 | 売買目的有価証券 |
| 未着品 | 未収金 | 未決算 | 仮払法人税等 |
| 建物 | 支払手形 | 買掛金 | 未払法人税等 |
| 社債 | 建物減価償却累計額 | 資本金 | 資本準備金 |
| 利益準備金 | 別途積立金 | 繰越利益剰余金 | 売上 |
| 有価証券利息 | 有価証券売却益 | 保険差益 | 仕入 |
| 減価償却費 | 租税公課 | 社債利息 | 手形売却損 |
| 有価証券売却損 | 火災損失 | 法人税等 | 追徴法人税等 |
解答・解説
| 借方科目 | 金額 | 貸方科目 | 金額 |
|---|---|---|---|
| 当座預金 有価証券売却損 |
1,932,000 60,000 |
売買目的有価証券 有価証券利息 |
1,960,000 32,000 |
有価証券の売却に関する問題です。本問は「有価証券利息を受け取った仕訳」と「売買目的有価証券を売却した仕訳」を分けて考えることをおすすめします。
ではまず「有価証券利息を受け取った仕訳」を考えてみましょう。問題文に「端数利息は1年を365日として日割りで計算する」とありますので、前回の利払日の翌日から売却日までの146日分(=31日+30日+31日+31日+23日)の有価証券利息を認識することになります。これは以下のような計算式で算定することになります。
2,000,000円×4%×146日÷365日=32,000円
よって解答すべき仕訳は以下のようになります。
| (借)当座預金 | 32,000 | (貸)有価証券利息 | 32,000 |
では次に「売買目的有価証券を売却した仕訳」を考えていきますが、こちらは簡単なので特に問題はないと思います。有価証券の売却損益は、帳簿価額と売却価額の差額で求めることが出来ます。
- 有価証券の帳簿価額=2,000,000円×0.98=1,960,000円
- 有価証券の売却価額=2,000,000円×0.95=1,900,000円
- 差額=60,000円(帳簿価額>売却価額・・・売却損)
| (借)当座預金 (借)有価証券売却損 |
1,900,000 60,000 |
(貸)売買目的有価証券 | 1,960,000 |
最後に2つの仕訳をまとめて解答用紙に記入すれば完了です。このように取引を分解して考えると簡単になりますので、参考にしていただければ幸いです。
有価証券の売却に関する問題は、第105回の問2や第107回の問1、第111回の問1、第113回の問2、第116回の問2、第118回の問4、第119回の問3、第121回の問2、というようによく出題されていますので、きちんと過去問対策をするようにしてください。

