仕訳問題
営業用の車両(取得原価1,000,000円、減価償却累計額500,000円、間接法による)が9月30日の事故により使用不能となった。この車両には500,000円の保険が掛けられており、この車両に対して月割りで当期の減価償却費を計上するとともに、保険会社に対して保険金支払いの請求を即刻行った。当社の決算は3月31日であり、当該車両の減価償却は定額法(耐用年数9年、残存価額は取得原価の10%)による。
| 勘定科目は、次の中から最も適当と思われるものを選びなさい。 | |||
|---|---|---|---|
| 現金 | 当座預金 | 受取手形 | 売掛金 |
| 未収金 | 立替金 | 減価償却費 | 満期保有目的債券 |
| 貸付金 | 売買目的有価証券 | 繰越商品 | 積送品 |
| 未着品 | 車両 | 仮払法人税等 | 支払手形 |
| 買掛金 | 借入金 | 未払金 | 前受金 |
| 仮受金 | 修繕引当金 | 車両減価償却累計額 | 委託買付 |
| 未払法人税等 | 受託買付 | 売上 | 受取手数料 |
| 有価証券利息 | 有価証券売却益 | 保険差益 | 仕入 |
| 売上原価 | 支払保険料 | 修繕費 | 保管料 |
| 租税公課 | 法人税等 | 有価証券売却損 | 未決算 |
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解答・解説
| 借方科目 | 金額 | 貸方科目 | 金額 |
|---|---|---|---|
| 車両減価償却累計額 減価償却費 未決算 |
500,000 50,000 450,000 |
車両 | 1,000,000 |
未決算に関する問題です。事故発生によって固定資産が使用不能となってしまった場合、当該固定資産の帳簿価額を未決算勘定に振り替えることになります。
本問の【固定資産の帳簿価額】は車両の取得原価1,000,000円から、車両減価償却累計額500,000円と当期の減価償却費50,000円を差し引くことにより、450,000円と算定することが出来ますので、当該金額を未決算勘定に振り替えます。
追加問題・・・その後、保険会社から満額の500,000円を支払う旨の連絡があった。
| (借)未収金 | 500,000 | (貸)未決算 (貸)保険差益 |
450,000 50,000 |
追加問題・・・仮に問題文が「この車両には400,000円の保険が掛けられており・・・」だった場合
この場合、契約どおり保険金が満額支払われたとしても手元に戻ってくるお金は400,000円です。つまり、固定資産が使用不能となった時点で50,000円の損失が確定してしまうことになりますので、保守主義の観点(費用の認識はなるべく早く、収益の認識はなるべく遅くという考え方)から、保険金の金額確定を待たずに固定資産除却損(または雑損失)50,000円を計上することになります。
具体的には・・・固定資産の帳簿価額を未決算勘定に振り替える仕訳は解答と同じですが、加えて、50,000円の損失を確定させる仕訳を切る必要があります。
| (借)車両減価償却累計額 (借)減価償却費 (借)未決算 |
500,000 50,000 450,000 |
(貸)車両 | 1,000,000 |
| (借)固定資産除却損 | 50,000 | (貸)未決算 | 50,000 |
未決算問題を解答する上でのポイントは、固定資産の帳簿価額を未決算勘定に振り替え、保険金の受取額が確定したら、貸借差額を特別損益として認識するだけです。未決算の問題について、難しく思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、やっているのはこれだけのことです。
未決算に関する問題は、第100回の問3や第108回の問3、第109回の問5、第114回の問4、第122回の問4でも出題されていますので、併せて押さえるようにしてください。

