第119回日商簿記検定2級・仕訳問題3(有価証券の売却)

問題

 平成19年12月13日に980,000円で売買目的のために購入した額面1,000,000円の国債を平成20年6月12日に端数利息を含めて982,000円で売却し、先方振り出しの小切手を受け取った。この国債の年利率は2%であり、利払日は3月31日と9月30日である。なお、利息の計算は1年を365日として行っている。

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勘定科目は、次の中から最も適当と思われるものを選びなさい。
現金 当座預金 受取手形 売掛金
未収金 立替金 減価償却費 満期保有目的債券
貸付金 売買目的有価証券 繰越商品 積送品
未着品 車両 仮払法人税等 支払手形
買掛金 借入金 未払金 前受金
仮受金 修繕引当金 車両減価償却累計額 委託買付
未払法人税等 受託買付 売上 受取手数料
有価証券利息 有価証券売却益 保険差益 仕入
売上原価 支払保険料 修繕費 保管料
租税公課 法人税等 有価証券売却損 未決算

解答・解説

借方科目 金額 貸方科目 金額
現金
有価証券売却損
982,000
2,000
売買目的有価証券
有価証券利息
980,000
4,000

 有価証券の売却に関する問題です。本問は「有価証券を売却した仕訳」と「有価証券利息を受け取った仕訳」を分けて考えていきましょう。

 ただ、問題文に「端数利息を含めて982,000円で売却」とあり、売却損益を計算するためには、売却による収入と利息受け取りによる収入を区分して把握する必要がありますので、本問は先に「有価証券利息を受け取った仕訳」を切って利息受け取りによる現金収入額を確定させた上で、「有価証券を売却した仕訳」を考えていくことになります。

 ではまず「有価証券利息を受け取った仕訳」を考えていきましょう。問題文に「利息の計算は1年を365日として行っている」とありますので、前回の利払日の翌日から売却日までの73日分(=31日+30日+12日)の有価証券利息を認識することになります。これは以下のような計算式で算定することになります。

1,000,000円×2%×73日÷365日=4,000円

 よって解答すべき仕訳は以下のようになります。

(借)現金 4,000 (貸)有価証券利息 4,000

 これで利息受け取りによる現金収入額が判明しましたので、982,000円-4,000円=978,000円が売却による現金収入額ということになります。では次に「有価証券を売却した仕訳」を考えていきますが、こちらは簡単なので特に問題はないと思います。有価証券の売却損益は、帳簿価額と売却価額の差額で求めることが出来ます。

  • 有価証券の帳簿価額=980,000円
  • 有価証券の売却価額=982,000円-4,000円=978,000円
  • 差額=2,000円(帳簿価額>売却価額・・・売却損
(借)現金
(借)有価証券売却損
978,000
2,000
(貸)売買目的有価証券 980,000

 最後に2つの仕訳をまとめて解答用紙に記入すれば完了です。このように取引を分解して考えると簡単になりますので、ぜひ参考にしてみてください。

 有価証券の売却に関する問題は、第105回の問2第107回の問1第111回の問1第113回の問2第116回の問2第118回の問4第121回の問2第122回の問3、というようによく出題されていますので、きちんと過去問対策をするようにしてください。



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