第118回日商簿記検定2級・仕訳問題4(有価証券の売却)

問題

 2月23日、手許にある額面総額100,000円の社債を額面100円につき97円の裸相場で売却し、売却代金は端数利息とともに受け取り、直ちに当座預金とした。なお、この社債は、売買目的の有価証券として、当期の12月12日に額面100円につき96円の裸相場で買い入れた他社発行の社債(利率年3%、利払日は3月末と9月末の年2回)である。また、端数利息の金額については1年を365日として日割りで計算する。

▼解答・解説へ(ページ下部にジャンプします)

勘定科目は、次の中から最も適当と思われるものを選びなさい。
当座預金 受取手形 売掛金 売買目的有価証券
未着品 積送品 委託販売 前払金
建物 建設仮勘定 支払手形 買掛金
受託販売 前受金 裏書手形 割引手形
売上 未着品売上 積送品売上 売上値引
仕入割引 有価証券利息 有価証券売却益 仕入
仕入値引 売上割引 社債利息 有価証券売却損

解答・解説

借方科目 金額 貸方科目 金額
当座預金 98,200 売買目的有価証券
有価証券売却益
有価証券利息
96,000
1,000
1,200

 有価証券の売却に関する問題です。本問は「有価証券利息を受け取った仕訳」と「売買目的有価証券を売却した仕訳」を分けて考えることをおすすめします。

 ではまず「有価証券利息を受け取った仕訳」を考えてみましょう。問題文に「端数利息の金額については1年を365日として日割りで計算する」とありますので、前回の利払日の翌日から売却日までの146日分(=31日+30日+31日+31日+23日)の有価証券利息を認識することになります。これは以下のような計算式で算定することになります。

100,000円×3%×146日÷365日=1,200円

 よって解答すべき仕訳は以下のようになります。

(借)当座預金 1,200 (貸)有価証券利息 1,200

 では次に「売買目的有価証券を売却した仕訳」を考えていきますが、こちらは簡単なので特に問題はないと思います。有価証券の売却損益は、帳簿価額と売却価額の差額で求めることが出来ます。

  • 有価証券の帳簿価額=96,000=96,000円
  • 有価証券の売却価額=100,000円×0.97=97,000円
  • 差額=1,000円(帳簿価額<売却価額・・・売却益
(借)当座預金 97,000 (貸)売買目的有価証券
(貸)有価証券売却益
96,000
1,000

 最後に2つの仕訳をまとめて解答用紙に記入すれば完了です。このように取引を分解して考えると簡単になりますので、参考にしていただければ幸いです。

 有価証券の売却に関する問題は、第105回の問2第107回の問1第111回の問1第113回の問2第116回の問2第119回の問3第121回の問2第122回の問3、というようによく出題されていますので、きちんと過去問対策をするようにしてください。



▲ページの先頭に戻ります