第117回日商簿記検定3級・仕訳問題5(資本の引き出し)

問題

 水道光熱費60,000円と事業主の所得税240,000円を当座預金の口座から振り替えて支払った。なお、水道光熱費のうち20,000円は、事業主個人の家計が負担すべき金額である。

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勘定科目は、次の中から最も適当と思われるものを選びなさい。
現金 現金過不足 当座預金 受取手形
売掛金 従業員立替金 貸付金 仮払金
支払手形 買掛金 貸倒引当金 所得税預り金
未払金 借入金 仮受金 引出金
売上 雑益 貸倒引当金戻入 償却債権取立益
仕入 貸倒引当金繰入 貸倒損失 給料
租税公課 水道光熱費 旅費交通費 雑損

解答・解説

借方科目 金額 貸方科目 金額
水道光熱費
引出金
40,000
260,000
当座預金 300,000

 資本の引き出しに関する問題です。本問はまず【会社が負担すべき支出】と【事業主が負担すべき支出】を分けていきます。

水道光熱費60,000円・事業主の所得税240,000円

  • 水道光熱費60,000円うち40,000円は会社が負担すべき支出
  • 水道光熱費60,000円うち20,000円は事業主が負担すべき支出
  • 事業主の所得税240,000円は全額事業主が負担すべき支出

 以上より、会社が負担すべき支出が40,000円、事業主が負担すべき支出が260,000円となりますが、事業主が負担すべき支出を会社が肩代わりして支払った場合、資本の引き出しとして処理することになります。解答では引出金勘定を使って処理していますが、特に指示がない場合は資本金勘定でも正解となります。

 引出金勘定で処理する場合と、資本金勘定で処理する場合の両者の違いは、資本金勘定を使って直接的に減らすか、引出金勘定を使って間接的に減らすかという点です。なお、間接的に減らした場合は、決算期末において、引出金勘定と資本金勘定を相殺する仕訳が必要になります。

引出金勘定を使って処理する場合

支払時
(借)引出金 260,000 (貸)当座預金 260,000
期末時
(借)資本金 260,000 (貸)引出金 260,000

資本金勘定を使って処理する場合

支払時
(借)資本金 260,000 (貸)当座預金 260,000
期末時
仕訳なし

 資本金・引出金に関する問題は第102回の問3第106回の問4第107回の問2第111回の問3第114回の問2第122回の問1でも出題されていますので、併せて確認しておいてください。



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