第117回日商簿記検定2級・仕訳類題4(固定資産の売却)

仕訳問題(類題)

重要度:★★☆ 難度:★★☆

 平成14年に購入した社用車(取得原価 ¥ 5,000,000 )を、当期末(平成20年3月31日)に ¥ 1,000,000 で売却し、代金については小切手で受け取り、ただちに当座預金に預け入れた。当該車両は生産高比例法で減価償却しており(総走行可能距離10万キロ、残存価額10%、記帳方法・間接法)、前期末(平成19年3月31日)時点の実際走行距離は8万キロ、当期の実際走行距離は1万キロである。決算に当たって当期の減価償却費を計上したうえで売却の処理を行うこと。

勘定科目は、次の中から最も適当と思われるものを選びなさい。
現金 当座預金 受取手形 売掛金
前払金 貯蔵品 車両 車両減価償却累計額
前受金 固定資産売却益 減価償却費 固定資産売却損

解答仕訳

「当期の減価償却の処理」と「売却の処理」を1本の仕訳にまとめた場合の解答仕訳
借方科目 金額 貸方科目 金額
減価償却費
車両減価償却累計額
当座預金
450,000
3,600,000
1,000,000
車両
固定資産売却益
5,000,000
50,000

または

「当期の減価償却の処理」と「売却の処理」をまとめずにそのまま残した場合の解答仕訳
借方科目 金額 貸方科目 金額
減価償却費
車両減価償却累計額
当座預金
450,000
4,050,000
1,000,000
車両減価償却累計額
車両
固定資産売却益
450,000
5,000,000
50,000

解説

 固定資産の売却に関する問題です。本問はまず、減価償却費を算定しますが、これは単に1年分の減価償却費を計上するだけなので特に問題はないと思います。

取得原価5,000,000円×0.9×10,000キロ÷100,000キロ=450,000円

減価償却費の計上…①
(借)減価償却費 450,000
 (貸)車両減価償却累計額 450,000

 次に、前期末時点での車両の減価償却累計額を算定する必要があるので、以下のような計算をします。

取得原価5,000,000円×0.9×80,000キロ÷100,000キロ=3,600,000円

 上記の計算式から、前期末時点での車両の減価償却累計額が3,600,000円と算定されるので、これに①で算定した当期の減価償却費を加味すると売却直前の減価償却累計額は4,050,000円になります。この金額を元に売却の仕訳を考えていきますが、こちらも簡単なので特に問題はないと思います。固定資産の売却損益は、帳簿価額と売却価額の差額で求めることが出来ます。

  • 固定資産の売却時の帳簿価額=5,000,000円-4,050,000円=950,000円
  • 固定資産の売却価額=1,000,000円
  • 差額=50,000円(帳簿価額<売却価額…売却益
固定資産売却の仕訳…②
(借)車両減価償却累計額 4,050,000
(借)当座預金 1,000,000
 (貸)車両 5,000,000
 (貸)固定資産売却益 50,000

 最後に①②の仕訳をまとめると解答仕訳になります。なお、借方と貸方の車両減価償却累計額勘定は借方にまとめてもいいですし、まとめずにそのまま残しても正解です。

 固定資産の売却に関する問題は、第105回の問5第113回の問5第132回の問4第144回の問2でも出題されているので、あわせてご確認ください。



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