第117回日商簿記検定2級・仕訳問題3(消費税)

問題

 決算に際して、消費税の納付額を計算し、これを確定した。なお、本年度の消費税仮払分は200,000円、消費税仮受分は300,000円であり、消費税の会計処理は税抜方式によっている。

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勘定科目は、次の中から最も適当と思われるものを選びなさい。
現金 当座預金 受取手形 不渡手形
売掛金 前払金 未着品 積送品
貯蔵品 受託買付 仮払消費税 車両
車両減価償却累計額 支払手形 買掛金 前受金
仮受消費税 未払消費税 委託買付 貸倒引当金
売上 固定資産売却益 償却債権取立益 仕入
減価償却費 固定資産売却損 手形売却損 貸倒損失

解答・解説

借方科目 金額 貸方科目 金額
仮受消費税 300,000 仮払消費税
未払消費税
200,000
100,000

 消費税に関する問題です。問題文に「消費税の会計処理は税抜方式によっている」とありますので、期中において仮払消費税勘定・仮受消費税勘定を使って処理していたことが分かります。

【参考】期中において既に切られた仕訳
(借)現金など 6,300,000 (貸)売上
(貸)仮受消費税
6,000,000
300,000
【参考】期中において既に切られた仕訳
(借)仕入
(借)仮払消費税
4,000,000
200,000
(貸)現金など 4,200,000

 上記の仕訳を考慮したうえで、仮受消費税勘定と仮払消費税勘定を相殺する仕訳を切ることになります。借方残の場合は貸方に未払消費税勘定を計上し、翌期以降に未払分を納付することになります。

 具体的な金額を使って説明しますと・・・預かった消費税が300,000円で、支払った消費税が200,000円と分かりますので、差額の100,000円を国に納める義務が発生します。この義務を未払消費税勘定を使って認識するわけです。

解答
(借)仮受消費税 300,000 (貸)仮払消費税
(貸)未払消費税
200,000
100,000
【参考】翌期以降に未払分を納付した際の仕訳
(借)未払消費税 100,000 (貸)現金など 100,000

では、せっかくですから税込方式だった場合も押さえておきましょう。税込方式の場合、消費税の納税額が確定した時点で、租税公課勘定と未払消費税勘定を使って処理することになりますので、仮払消費税勘定・仮受消費税勘定は使わない点に注意してください。

【参考】期中において既に切られた仕訳
(借)現金など
(借)仕入
6,300,000
4,200,000
(貸)売上
(貸)現金など
6,300,000
4,200,000
【参考】消費税の納税額が確定した際の仕訳
(借)租税公課 100,000 (貸)未払消費税 100,000
【参考】翌期以降に未払分を納付した際の仕訳
(借)未払消費税 100,000 (貸)現金など 100,000

 消費税に関する問題は、第104回の問3第110回の問2第124回の問3でも出題されていますので併せてご確認ください。なお、第104回・第110回・第124回は税込方式で、第117回は税抜方式で問われていますので、どちらかというと税込方式の方が重要ですが、対比して考えると理解がより深まりますので、必ず両方とも出来るようにしておいてください。



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