第116回日商簿記検定3級・仕訳類題4(債権の貸倒れ)

仕訳問題(類題)

重要度:★★★ 難度:★☆☆

 前期に生じた売掛金 ¥ 300,000 が得意先の倒産により回収できなくなったため、貸倒として処理する。なお、貸倒引当金の残高は ¥ 250,000 である。

勘定科目は、次の中から最も適当と思われるものを選びなさい。
現金 売掛金 未収入金 貸倒引当金
売上 貸倒損失 雑損 貸倒引当金繰入

解答仕訳

借方科目 金額 貸方科目 金額
貸倒引当金
貸倒損失
250,000
50,000
売掛金 300,000

解説

 債権の貸倒れに関する問題です。

 債権の貸倒れは債権の発生時期によって処理が異なるので、まずはいつ発生したのかを確認しましょう。

前期以前に発生した債権が貸倒れた場合

 前期以前に発生した債権は、前期末の決算を通過しているので貸倒引当金が設定されています。よって、この債権が貸倒れた場合は、まず貸倒引当金を取り崩し、それでも足りない場合は貸倒損失で処理します。

参考・前期以前に発生した債権が貸倒れた場合の仕訳1
(借)貸倒引当金 ×××
 (貸)売掛金 ×××
参考・前期以前に発生した債権が貸倒れた場合の仕訳2
(借)貸倒引当金 ×××
(借)貸倒損失 ×××
 (貸)売掛金 ×××

当期中に発生した債権が貸倒れた場合

 当期中に発生した債権は、前期末の決算を通過していないので貸倒引当金が設定されていません。よって、この債権が貸倒れた場合は、全額を貸倒損失で処理します。

 なお、問題によっては貸倒引当金の金額が与えられる場合がありますが、それはダミーデータです。うっかり取り崩して処理しないように気をつけましょう。

参考・当期中に発生した債権が貸倒れた場合の仕訳
(借)貸倒損失 ×××
 (貸)売掛金 ×××

本問はどっち?

 問題文の「前期に生じた売掛金 ¥ 300,000 が得意先の倒産により回収できなくなった」から前期に発生した債権が貸倒れたことが分かります。

 よって、貸倒れた売掛金300,000円のうち250,000円については貸倒引当金を取り崩し、残りの50,000円については貸倒損失で処理します。

 債権の貸倒れに関する問題は、第101回の問2第109回の問1第120回の問5第128回の問2第139回の問5第144回の問4第146回の問4第149回の問3でも出題されています。あわせてご確認ください。



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