第115回日商簿記検定3級・仕訳類題1(現金過不足)

仕訳問題(類題)

重要度:★★★ 難度:★☆☆

 現金の実際有高が帳簿残高より多かったため、現金過不足勘定で処理されていた ¥ 10,000 のうち、¥ 6,000 は受取手数料の記入漏れであることが決算日にいたり判明した。残額については不明のため、適当な科目に振り替えることにした。

勘定科目は、次の中から最も適当と思われるものを選びなさい。
現金 当座預金 未収入金 受取手数料
支払手数料 雑益 雑損 現金過不足

解答仕訳

借方科目 金額 貸方科目 金額
現金過不足 10,000 受取手数料
雑益
6,000
4,000

解説

 現金過不足に関する問題です。

 問題文の「現金の実際有高が帳簿残高より多かったため、現金過不足勘定で処理されていた ¥ 10,000 」から、帳簿残高を実際有高に合わせるために以下の仕訳を切っていたことが分かります。

参考:現金のズレを調整したときの仕訳
(借)現金 10,000
 (貸)現金過不足 10,000

 現金過不足の仕訳を考えるさいは常に実際有高に合わせるのがポイントです。本問の場合、実際有高のほうが10,000円多いので、同額だけ現金の帳簿残高を増やしてズレを調整します。

 上記の仕訳から、貸方に現金過不足10,000が計上されていることが分かるので、まず、現金過不足の残高をゼロにするために同額を借方に計上します。

ステップ1:現金過不足の残高をゼロにする
(借)現金過不足 10,000

 次に、問題文に「¥ 6,000 は受取手数料の記入漏れであることが決算日にいたり判明」とあるので、記入漏れが判明した受取手数料をそのまま計上します。

ステップ2:原因が判明したものを正しく処理する
(借)現金過不足 10,000
 (貸)受取手数料 6,000

 最後に、貸借差額を雑損または雑益で処理します。

ステップ3:貸借差額を雑損または雑益で処理する
(借)現金過不足 10,000
 (貸)受取手数料 6,000
 (貸)雑益 4,000

 現金過不足の決算整理仕訳は、上記の3ステップにあてはめて考えると分かりやすいです。

 現金過不足に関する問題は、第110回の問4第111回の問4第117回の問1第123回の問2第133回の問4第135回の問1第142回の問5第147回の問1第150回の問3でも出題されているので、あわせてご確認ください。



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