第115回日商簿記検定2級・仕訳類題3(固定資産の修繕)

仕訳問題(類題)

重要度:★★★ 難度:★☆☆

 当期期首に、建物(取得原価 ¥ 1,000,000 、残存価額 ¥ 100,000 、耐用年数9年、定額法により償却、間接法により記帳)の修繕を行い、代金 ¥ 300,000 は小切手を振り出して支払った。なお、このうち、¥ 200,000 は建物の耐用年数を延長する効果があると認められた。修繕引当金の残高は ¥ 80,000 であった。

勘定科目は、次の中から最も適当と思われるものを選びなさい。
現金 当座預金 前払金 固定資産売却損
固定資産売却益 建物 建物減価償却累計額 未払金
修繕費 修繕引当金 支払手数料 建設仮勘定

解答仕訳

借方科目 金額 貸方科目 金額
建物
修繕引当金
修繕費
200,000
80,000
20,000
当座預金 300,000

解説

 固定資産の修繕に関する問題です。

 修繕に関する問題は、支出した費用を「収益的支出」と「資本的支出」に分けて処理しましょう。

  • 収益的支出:定期修繕など固定資産の諸機能を維持するための支出 → 修繕費・修繕引当金で処理
  • 資本的支出:耐用年数を延長させたり、その価値を高めるような支出 → 固定資産の増加として処理

 本問はまず、問題文の「このうち、¥ 200,000 は建物の耐用年数を延長する効果があると認められた」から、この200,000円が資本的支出であることが分かるので、建物の増加として処理します。

①資本的支出
(借)建物 200,000
 (貸)当座預金 200,000

 また、問題文の「建物の修繕を行い、代金 ¥ 300,000 は小切手を振り出して支払った」から、残りの100,000円(=300,000円-200,000円)が収益的支出であることが分かります。

 さらに、問題文の「修繕引当金の残高は ¥ 80,000 であった」から80,000円の修繕引当金が設定されていることが分かります。

 よって、100,000円のうち80,000円については修繕引当金を取り崩して処理し、残額の20,000円については修繕費で費用処理します。

②収益的支出
(借)修繕引当金 80,000
(借)修繕費 20,000
 (貸)当座預金 100,000

 以上、①②をまとめると解答仕訳になります。

 固定資産の修繕に関する問題は、第100回の問1第102回の問4第110回の問1第111回の問5第119回の問2第123回の問5第124回の問1第132回の問1第137回の問3第139回の問1第139回の問4第141回の問2第147回の問1第149回の問3でも出題されているので、あわせてご確認ください。



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