第114回日商簿記検定3級・仕訳問題2(資本の引き出し)

問題

 店主の生命保険料90,000円と店舗兼住居用の建物の火災保険料250,000円について、当座預金口座より引き落とされた旨の通知が取引銀行からあった。ただし、火災保険料のうち、20%は店主個人住居部分に対してである。

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勘定科目は、次の中から最も適当と思われるものを選びなさい。
現金 当座預金 受取手形 売掛金
未収金 他店商品券 前払金 従業員貸付金
従業員立替金 備品 支払手形 買掛金
借入金 社会保険料預り金 所得税預り金 当座借越
資本金 商品券 売上 受取手数料
受取利息 有価証券売却益 仕入 租税公課
給料 支払利息 発送費 保険料

解答・解説

借方科目 金額 貸方科目 金額
保険料
資本金
200,000
140,000
当座預金 340,000

 資本の引き出しに関する問題です。本問ではまず【会社が負担すべき支出】と【事業主が負担すべき支出】を分けていきます。

店主の生命保険料90,000円・店舗兼住居用の建物の火災保険料250,000円

  • 店主の生命保険料90,000円は全額事業主が負担すべき支出
  • 火災保険料250,000円うち50,000円(20%)は事業主が負担すべき支出
  • 火災保険料250,000円うち200,000円(80%)は会社が負担すべき支出

 以上より、会社が負担すべき支出が200,000円、事業主が負担すべき支出が140,000円となりますが、事業主が負担すべき支出を会社が肩代わりして支払った場合、資本の引き出しとして処理することになります。なお、解答では資本金勘定を使って処理していますが、特に指示がない場合は引出金勘定でも正解となります。

 引出金勘定で処理する場合と、資本金勘定で処理する場合の両者の違いは、資本金勘定を使って直接的に減らすか、引出金勘定を使って間接的に減らすかという点です。間接的に減らした場合は、決算期末において、引出金勘定と資本金勘定を相殺する仕訳が必要になります。

引出金勘定を使って処理する場合

支払時
(借)引出金 140,000 (貸)当座預金 140,000
期末時
(借)資本金 140,000 (貸)引出金 140,000

資本金勘定を使って処理する場合

支払時
(借)資本金 140,000 (貸)当座預金 140,000
期末時
仕訳なし

 資本金・引出金に関する問題は第102回の問3第106回の問4第107回の問2第111回の問3第117回の問5第122回の問1でも出題されていますので、併せて確認しておいてください。



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