問題
かねて販売と代金回収の委託を受けていた商品20個(指値@10,000円)のうち、本日8個を販売し、代金は掛けとした。このため当社は、ただちに売上計算書を作成し、委託先に発送した。なお、当社は、販売価額の10%を販売手数料として受け取ることとなっている。
| 勘定科目は、次の中から最も適当と思われるものを選びなさい。 | |||
|---|---|---|---|
| 現金 | 当座預金 | 売掛金 | 買掛金 |
| 仕入 | 売上 | 受取手形 | 支払手形 |
| 資本金 | 資本準備金 | 利益準備金 | 別途積立金 |
| 繰越利益剰余金 | 建物 | 建設仮勘定 | 建物減価償却累計額 |
| 未収金 | 未払金 | 仕入割引 | 売上割引 |
| 火災未決算 | 火災損失 | 保険差益 | 委託販売 |
| 受託販売 | 支払手数料 | 受取手数料 | 貸倒引当金 |
| 貸倒損失 | 償却債権取立益 | 貸倒引当金戻入 | 貸倒引当金繰入 |
| 株式交付費 | |||
解答・解説
| 借方科目 | 金額 | 貸方科目 | 金額 |
|---|---|---|---|
| 売掛金 | 80,000 | 受託販売 受取手数料 |
72,000 8,000 |
特殊商品売買の受託販売に関する問題です。本問は、売上に関する仕訳と手数料に関する仕訳を分けて考えていくことをおすすめします・・・とその前に、受託販売について簡単におさらいしておきましょう。
受託した商品を売り上げた場合、販売先から代金を受け取るのは当社ですが、それは委託者が受け取るべきものを一時的に預かっているだけにすぎません。そこで受託販売を行った場合は、受け取った代金を預り金勘定の性質をもつ「受託販売」勘定で一時的に処理しておくことになります。
では早速、本問に当てはめてみましょう。売価10,000円の商品を8個だけ掛販売したわけですから、仕訳は以下のようになります。売上勘定を使わずに仕訳を切るのがポイントです。
| ① | |||
|---|---|---|---|
| (借)売掛金 | 80,000 | (貸)受託販売 | 80,000 |
では次に手数料に関する仕訳を考えていきます。上の仕訳で貸方に受託販売80,000円を認識しましたが、これは預り金が80,000円あることを意味しています。当社は、他社の商品を販売した見返りに販売価額の10%を販売手数料として受け取ることが出来るわけですから、この預り金から手数料をもらえばいいのです。
| ② | |||
|---|---|---|---|
| (借)受託販売 | 8,000 | (貸)受取手数料 | 8,000 |
上記の①②の仕訳をまとめると解答になります。受託販売に関する問題は、第100回の問2や第101回の問2、第105回の問3、第112回の問4、第113回の問1、第118回の問2、第124回の問2でも出題されていますので、併せて確認しておいてください。受託販売に関する問題は、特殊商品売買の中でも特に出題されやすい論点です。

