第113回日商簿記検定2級・仕訳類題2(有価証券の売却)

仕訳問題(類題)

重要度:★★★ 難度:★★☆

 朝比奈商店は、平成20年7月12日に、額面総額 ¥ 1,000,000 の社債(利率は年3%、利払日は4月末および10月末)のうち半分を、@¥ 99.00 で売却し、代金は端数利息とともに当座預金に振り込まれた。なお、この社債は、平成20年6月1日に @¥ 98.50 で売買目的のために購入したものである。端数利息は売却日までの日割りで計算する。

勘定科目は、次の中から最も適当と思われるものを選びなさい。
現金 当座預金 普通預金 未収入金
満期保有目的債券 売買目的有価証券 未払金 有価証券評価益
有価証券利息 有価証券売却益 支払利息 有価証券売却損

解答仕訳

借方科目 金額 貸方科目 金額
当座預金 498,000 有価証券利息
売買目的有価証券
有価証券売却益
3,000
492,500
2,500

解説

 有価証券の売却に関する問題です。本問はまず、問題文の「額面総額 ¥ 1,000,000 の社債(利率は年3%、利払日は4月末および10月末)のうち半分を…」の「半分を」というところを丸で囲むなりラインを引くなりして目立たせておいてください。

 本試験では、この「半分を」という指示を見落として、半分だけではなく全部の有価証券を売却した仕訳を切ってしまった受験生がかなりいたようです。

 この作業をしたうえで、「有価証券利息を受け取った仕訳」と「売買目的有価証券を売却した仕訳」を分けて考えていきましょう。

 まず「有価証券利息を受け取った仕訳」からです。問題文に「端数利息は売却日までの日割りで計算する」とあるので、前回の利払日の翌日から売却日までの73日分(=31日+30日+12日)の有価証券利息を計上します。

500,000円×3%×73日÷365日=3,000円

(借)当座預金 3,000
 (貸)有価証券利息 3,000

 次に「売買目的有価証券を売却した仕訳」を考えますが、こちらは簡単なので特に問題はないと思います。有価証券の売却損益は、帳簿価額と売却価額の差額で求めます。

  • 有価証券の帳簿価額=500,000円×0.985=492,500円
  • 有価証券の売却価額=500,000円×0.99=495,000円
  • 差額=2,500円(帳簿価額<売却価額…売却益
(借)当座預金 495,000
 (貸)売買目的有価証券 492,500
 (貸)有価証券売却益 2,500

 最後に2つの仕訳をまとめて解答用紙に記入すれば完了です。

 有価証券の売却に関する問題は、第105回の問2第107回の問1第111回の問1第116回の問2第118回の問4第119回の問3第121回の問2第122回の問3第125回の問2第133回の問2第137回の問5でも出題されているので、あわせてご確認ください。



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