第111回日商簿記検定2級・仕訳問題4(売上取引)

仕訳問題

 かねてより売買契約を締結していた商品1,000,000円を得意先に引き渡し、代金のうち600,000円については他店振り出し、同得意先受け取りの約束手形を裏書譲渡され、300,000円については、当店を受取人とする同得意先宛ての為替手形を振り出し、同店の引き受けを得た。なお、同商品の販売に関しては、すでに契約時に100,000円の現金を受け取っている。

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勘定科目は、次の中から最も適当と思われるものを選びなさい。
現金 当座預金 受取手形 売掛金
建物 備品 未払金 備品減価償却累計額
前受金 修繕費 貯蔵品 売上原価
支払手形 買掛金 修繕引当金 修繕引当金戻入
未払金 売買目的有価証券 有価証券売却損 有価証券売却益
有価証券評価益 固定資産除却損 売上 繰越利益剰余金
減価償却費 広告宣伝費

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解答・解説

借方科目 金額 貸方科目 金額
受取手形
前受金
900,000
100,000
売上 1,000,000

 売上取引に関する問題です。この問題は【裏書譲渡に関する取引】【自己受為替手形に関する取引】【前受金に関する取引】の3つに分けて考えていきましょう。

裏書譲渡に関する取引

 まず、問題文の「代金のうち600,000円については他店振り出し、同得意先受け取りの約束手形を裏書譲渡」という取引からです。手形の受け取りで押さえるべきポイントは、当店振り出しの約束手形を受け取った場合を除いて、手形を受け取ったら約束手形であろうが為替手形であろうが、受取手形勘定を増加させるという点です。この点が理解できていれば、何の問題も無く正解を導くことが出来るはずです。

(借)受取手形 600,000 (貸)売上 600,000

自己受為替手形に関する取引

 次に、問題文の「300,000円については、当店を受取人とする同得意先宛ての為替手形を振り出し、同店の引き受けを得た」という取引です。これは自己受為替手形と呼ばれるもので、名宛人(本問では得意先)に約束手形を振り出してもらった形になりますので、受取人である当店は、上と同様に受取手形勘定を増加させることになります。

(借)受取手形 300,000 (貸)売上 300,000

前受金に関する取引

 最後に、問題文の「同商品の販売に関しては、すでに契約時に100,000円の現金を受け取っている」という取引ですが、これは単純に、予め受け取っていた前受金を相殺する仕訳を切るだけです。

(借)前受金 100,000 (貸)売上 100,000

 このように、ひとつひとつ考えていくと決して難しい問題ではないことがお分かりいただけると思います。この解答テクニックは本試験でもかなり使えるものですので、練習段階から意識して取り組むようにしてください。



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