第111回日商簿記検定2級・仕訳類題4(売上取引)

仕訳問題(類題)

重要度:★★☆ 難度:★★☆

 かねてより売買契約を締結していた商品 ¥ 1,000,000 を得意先に引き渡し、代金のうち ¥ 600,000 については他店振り出し・同得意先受け取りの約束手形を裏書譲渡され、¥ 300,000 については当店振り出しの小切手を受け取った。なお、同商品の販売に関しては、すでに契約時に ¥ 100,000 の現金を受け取っている。

勘定科目は、次の中から最も適当と思われるものを選びなさい。
現金 当座預金 受取手形 売掛金
未収入金 前受金 売上原価 支払手形
買掛金 未払金 売上 広告宣伝費

解答仕訳

借方科目 金額 貸方科目 金額
受取手形
当座預金
前受金
600,000
300,000
100,000
売上 1,000,000

解説

 売上取引に関する問題です。本問は【約束手形の裏書譲渡に関する取引】【小切手の受け取りに関する取引】【前受金に関する取引】の3つに分けて考えていきましょう。

約束手形の裏書譲渡に関する取引

 まず、問題文の「代金のうち ¥ 600,000 については他店振り出し・同得意先受け取りの約束手形を裏書譲渡され」から、他店振出しの約束手形を裏書譲渡されたことが分かります。

 この手形を受け取ることにより、手形の支払期日に手形代金を受け取る権利が発生するので、受取手形勘定の増加として処理します。

他店振出約束手形を裏書譲渡された時の仕訳…①
(借)受取手形 600,000
 (貸)売上 600,000

小切手の受け取りに関する取引

 次に、問題文の「 ¥ 300,000 については~」から当店振り出しの小切手を受け取ったことが分かるので、当座預金勘定の増加として処理します。

当店振り出しの小切手を受け取った時の仕訳…②
(借)当座預金 300,000
 (貸)売上 300,000

 なお、小切手の受け取りに関しては、以下の3パターンの処理がよく問われます。参考までにご確認ください。

  • 得意先振出小切手を受け取った→現金の増加
  • 当店振出小切手を受け取った→当座預金の増加(本問)
  • 現金で受け取ってただちに当座預金口座へ預け入れた→当座預金の増加

前受金に関する取引

 最後に、問題文のなお書きの「同商品の販売に関しては、すでに契約時に ¥ 100,000 の現金を受け取っている」から、本取引に先立って現金を受け取っていたことが分かります。

 よって、商品販売時には現金受取時に計上した前受金勘定を相殺する仕訳を切ります。

現金受取時の仕訳…参考
(借)現金 100,000
 (貸)前受金 100,000
商品販売時の仕訳…③
(借)前受金 100,000
 (貸)売上 100,000

 最後に①②③の仕訳をまとめると解答になります。

 売上取引に関する問題は、第105回の問1第134回の問5でも出題されているのであわせてご確認ください。



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