第111回日商簿記検定2級・仕訳類題2(銀行勘定調整表)

仕訳問題(類題)

重要度:★★★ 難度:★☆☆

 決算に当たって、取引銀行から受け取った当座預金残高証明書の残高と、当社の当座預金勘定の残高とを確認したところ、以下の項目のため残高が一致していないことが判明した。1つは、決算日に当座預金口座に振り込まれた得意先の売掛金 ¥ 200,000 について当社では未処理であったことと、2つは、広告宣伝費の支払のために振り出したものとして処理していた小切手 ¥ 100,000 が、先方に未渡しとなっており金庫に保管されていたことである。

勘定科目は、次の中から最も適当と思われるものを選びなさい。
現金 当座預金 受取手形 売掛金
未収入金 前受金 修繕費 支払手形
買掛金 未払金 売上 広告宣伝費

解答仕訳

借方科目 金額 貸方科目 金額
当座預金 300,000 売掛金
未払金
200,000
100,000

解説

 銀行勘定調整表に関する問題です。銀行勘定調整表は見た目がややこしいので、苦手意識を持っている方も多いようですが、ひとつひとつに分けて考えていくと意外に簡単に解くことが出来るので、根気強く取り組んでください。本問も2つに分けて考えていきたいと思います。

 それでは、まず1つ目の取引から考えていきましょう。問題文に「決算日に当座預金口座に振り込まれた得意先の売掛金 ¥ 200,000 について当社では未処理であった」とあるので、【未処理取引】だったことが分かります。

 【未処理取引】に関する取引については修正仕訳を切る必要があるので、決算期末において以下のような仕訳を切ります。

①未処理取引
(借)当座預金 200,000
 (貸)売掛金 200,000

 では次に2つ目の取引を考えていきましょう。問題文に「広告宣伝費の支払のために振り出したものとして処理していた小切手 ¥ 100,000 が、先方に未渡しとなっており金庫に保管されていた」とあるので、【未渡小切手】に関する取引であることが分かります。

 【未渡小切手】に関する取引については修正仕訳を切る必要があるので、決算期末において以下のような仕訳を切ります。

②未渡小切手
(借)当座預金 100,000
 (貸)未払金 100,000

 上記①②の仕訳をまとめると解答の仕訳になります。銀行勘定調整表に関する問題は、第100回の問4第101回の問1第105回の問4第113回の問4第115回の問5第116回の問5第123回の問1第125回の問3第133回の問3でも出題されているのであわせてご確認ください。未渡小切手に関しては、過去問レベルの問題を解けるようにしておけば十分だと思います。



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