第111回日商簿記検定2級・仕訳類題1(有価証券の売却)

仕訳問題(類題)

重要度:★★★ 難度:★★☆

 前期に @¥ 900 で購入し、前期末決算で @¥ 1,200 に評価替え(切り放し法採用)した売買目的有価証券のうち、3,000株を、@¥ 1,500 で売却し、売買手数料 ¥ 10,000 を控除した残額は現金で受け取った。売買手数料は、有価証券売却益または売却損に加減して処理すること。

勘定科目は、次の中から最も適当と思われるものを選びなさい。
現金 当座預金 売掛金 未収入金
前受金 買掛金 未払金 売買目的有価証券
有価証券売却損 有価証券売却益 有価証券評価益 広告宣伝費

解答仕訳

借方科目 金額 貸方科目 金額
現金 4,490,000 売買目的有価証券
有価証券売却益
3,600,000
890,000

解説

 有価証券の売却に関する仕訳です。前期末の決算で以下のような仕訳(ここでは売却分のみピックアップ)を切っていることが前提となるので、それを頭に入れて解答の仕訳を考えると簡単です。

【参考】前期末に切られた仕訳
(借)売買目的有価証券 900,000
 (貸)有価証券評価益 900,000

 つまり、売却時点での有価証券の帳簿価額は、購入時の2,700,000円(3,000株@900円)ではなく、評価替え後の3,600,000円(3,000株@1,200円)で評価されています。この有価証券を4,500,000円(3,000株@1,500円)で売却したわけですから、差額の900,000円が有価証券売却益になります。

 なお、純手取額は売却価額4,500,000円から売買手数料10,000円を差し引いた4,490,000円となる点にご注意ください。

(借)現金 4,490,000
(借)支払手数料 10,000
 (貸)売買目的有価証券 3,600,000
 (貸)有価証券売却益 900,000

 …とこれでOKと言いたいところですが、本問の場合、問題文に「売買手数料は、有価証券売却益または売却損に加減して処理すること」とあるので、借方に計上されている支払手数料10,000円と貸方に計上されている有価証券件評価益10,000円を相殺消去します。

(借)現金 4,490,000
(借)支払手数料 10,000
 (貸)売買目的有価証券 3,600,000
 (貸)有価証券売却益 900,000 890,000

 よって上記の仕訳が正解になります。有価証券の売却に関する問題は、第105回の問2第107回の問1第113回の問2第116回の問2第118回の問4第119回の問3第121回の問2第122回の問3第125回の問2第133回の問2第137回の問5でも出題されています。あわせてご確認ください。



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