第110回日商簿記検定3級・仕訳類題4(現金過不足)

仕訳問題(類題)

重要度:★★★ 難度:★★☆

 現金の実際有高が帳簿残高より ¥ 30,000 不足していたため、かねて現金過不足勘定で処理しておいたが、その原因を調査したところ、通信費 ¥ 45,000 が記入漏れであること、ならびに保険料の支払額 ¥ 58,000 を ¥ 85,000 と誤記入していたことが判明した。なお、残額については原因不明のため、雑損または雑益として処理することとした。

勘定科目は、次の中から最も適当と思われるものを選びなさい。
現金 現金過不足 仮払金 未払金
雑益 通信費 保険料 雑損

解答仕訳

借方科目 金額 貸方科目 金額
通信費
雑損
45,000
12,000
現金過不足
保険料
30,000
27,000

解説

 現金過不足に関する問題です。

 問題文の「現金の実際有高が帳簿残高より ¥ 30,000 不足していたため、かねて現金過不足勘定で処理しておいた」から、帳簿残高を実際有高に合わせるために以下の仕訳を切っていたことが分かります。

参考:現金のズレを調整したときの仕訳
(借)現金過不足 30,000
 (貸)現金 30,000

 現金過不足の仕訳を考えるさいは常に実際有高に合わせるのがポイントです。本問の場合、実際有高のほうが30,000円少ないので、同額だけ現金の帳簿残高を減らしてズレを調整します。

 上記の仕訳から、借方に現金過不足30,000が計上されていることが分かるので、まず、現金過不足の残高をゼロにするために同額を貸方に計上します。

ステップ1:現金過不足の残高をゼロにする
 (貸)現金過不足 30,000

 次に、問題文に「通信費 ¥ 45,000 が記入漏れであること、ならびに保険料の支払額 ¥ 58,000 を ¥ 85,000 と誤記入していたことが判明」とあるので、記入漏れが判明した通信費をそのまま計上します。

 また、誤記入が判明した保険料に関しては、貸方に27,000円を計上することにより正しい金額に修正(85,000円→58,000円)します。

ステップ2:原因が判明したものを正しく処理する
(借)通信費 45,000
 (貸)保険料 27,000

 (貸)現金過不足 30,000

 最後に、貸借差額を雑損または雑益で処理します。

ステップ3:貸借差額を雑損または雑益で処理する
(借)通信費 45,000
(借)雑損 12,000
 (貸)保険料 27,000
 (貸)現金過不足 30,000

 現金過不足の決算整理仕訳は、上記の3ステップにあてはめて考えると分かりやすいです。

 現金過不足に関する問題は、第111回の問4第115回の問1第117回の問1第123回の問2第133回の問4第135回の問1第142回の問5第147回の問1第150回の問3でも出題されているので、あわせてご確認ください。



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