第110回日商簿記検定2級・仕訳問題5(固定資産の除却)

仕訳問題

 ㈱犬童商事は、平成20年度期首に、設備更新のため、保有する備品(取得原価1,000,000円、減価償却累計額500,000円、間接法により記帳)を除却した。この備品の処分価値は100,000円と見積もられた。

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勘定科目は、次の中から最も適当と思われるものを選びなさい。
現金 当座預金 受取手形 売掛金
備品 前払金 未収金 支払手形
建物 前受金 仮受消費税 仮払消費税
社債 資本金 利益準備金 別途積立金
貯蔵品 未払金 備品減価償却累計額 建設仮勘定
修繕費 売上 社債利息 社債発行費
手形売却損 有価証券売却益 固定資産除却損

矢印画像

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解答・解説

借方科目 金額 貸方科目 金額
備品減価償却累計額
貯蔵品
固定資産除却損
500,000
100,000
400,000
備品 1,000,000

 固定資産の除却に関する問題です。解答の流れとしては「除却する固定資産の帳簿価額を算定する」→「貯蔵品の評価額と帳簿価額を比較して、差額を除却損益として認識する」という感じになります。

 ではまず、「除却する固定資産の帳簿価額を算定する」から考えていきます。問題文に「備品(取得原価1,000,000円、減価償却累計額500,000円、間接法により記帳)」とありますので、除却直前の帳簿価額が1,000,000円-500,000円=500,000円ということが分かります。

 次に、貯蔵品の評価額ですが、問題文に「この備品の処分価値は100,000円と見積もられた」とありますので、100,000円ということが分かります。貯蔵品の評価額は問題文で与えられますので、問題文を一読した段階で丸で囲むなり、印を付けるなりして目立たせておくと良いと思います。

 最後に、上記の金額を使って「貯蔵品の評価額と帳簿価額を比較して、差額を除却損益として認識する」という仕訳を切ることになります。具体的には、【除却直前の帳簿価額>貯蔵品の評価額】の場合は【除却損】を計上し、【除却直前の帳簿価額<貯蔵品の評価額】の場合は【除却益】を計上することになります。

 本問は、【除却直前の帳簿価額>貯蔵品の評価額】のケースに該当しますので、500,000円-100,000円=400,000円を固定資産除却損として計上します。

 なお、直接法で処理した場合と間接法で処理した場合で異なるのは、固定資産勘定と減価償却累計額勘定のみで、他の勘定科目の金額に影響はありませんので、よく分かっていない方はもう一度テキストに戻って復習するようにしてください。

【参考】直接法
(借)貯蔵品
(借)固定資産除却損
100,000
400,000
(貸)備品 500,000

 固定資産の除却に関する問題は、第103回の問1第111回の問3第121回の問5でも出題されていますので、併せて確認しておいてください。今回の問題は第121回の問5とほとんど同じ形式です。



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