第110回日商簿記検定2級・仕訳類題5(固定資産の除却)

仕訳問題(類題)

重要度:★★☆ 難度:★☆☆

 ㈱犬童商事は、平成20年度期首に、設備更新のため、保有する備品(取得原価 ¥ 1,000,000 、減価償却累計額 ¥ 500,000 、間接法により記帳)を除却した。この備品の処分価値は ¥ 100,000 と見積もられた。

勘定科目は、次の中から最も適当と思われるものを選びなさい。
現金 当座預金 備品 未収入金
建物 前受金 貯蔵品 未払金
備品減価償却累計額 建設仮勘定 修繕費 固定資産除却損

解答仕訳

借方科目 金額 貸方科目 金額
備品減価償却累計額
貯蔵品
固定資産除却損
500,000
100,000
400,000
備品 1,000,000

解説

 固定資産の除却に関する問題です。

 固定資産の除却時の帳簿価額を算定したうえで、貯蔵品の評価額との差額を除却損で処理しましょう。

1. 固定資産の除却時の帳簿価額を算定する

 除却時の帳簿価額は、前期末時点の帳簿価額から当期の減価償却費を差し引いて求めましょう。なお、前期末時点の帳簿価額は、取得原価から前期末時点の減価償却累計額を差し引いて求めます。

除却時の帳簿価額=前期末時点の帳簿価額-当期の減価償却費

前期末時点の帳簿価額=取得原価-前期末時点の減価償却累計額

 まず、問題文の「取得原価 ¥ 1,000,000 、減価償却累計額 ¥ 500,000 」から、前期末時点の帳簿価額が500,000円(=1,000,000円-500,000円)であることが分かります。

解答仕訳(ステップ1)
(借)備品減価償却累計額 500,000
 (貸)備品 1,000,000

 次に、当期の減価償却費を計算しますが、問題文の「平成20年度期首に、設備更新のため」から、当期首に除却したことが分かるので、当期の減価償却費はゼロです。

当期の減価償却費=0円

 以上の計算により、除却時の帳簿価額が500,000円(=500,000円-0円)であることが分かります。

解答仕訳(ステップ2)
(借)備品減価償却累計額 500,000
 (貸)備品 1,000,000

2. 貯蔵品の評価額との差額を除却損で処理

 除却時の帳簿価額が判明したら、あとは貯蔵品の評価額との差額を除却損で処理するだけです。

固定資産除却損=除却時の帳簿価額-貯蔵品の評価額

 問題文の「この備品の処分価値は ¥ 100,000 と見積もられた」から、貯蔵品の評価額が分かるので、除却時の帳簿価額との差額400,000円(=500,000円-100,000円)を固定資産除却損で処理します。

解答仕訳(ステップ3・完成)
(借)備品減価償却累計額 500,000
(借)貯蔵品 100,000
(借)固定資産除却損 400,000

 (貸)備品 1,000,000

 固定資産の除却に関する問題は、第103回の問1第111回の問3第121回の問5第135回の問3第147回の問1第148回の問2でも出題されているので、あわせてご確認ください。今回の問題は第121回の問5とほとんど同じ形式です。



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