第110回日商簿記検定2級・仕訳問題4(社債の満期償還)

問題

 平成20年3月31日、㈱深水産業(年1回3月末決算)は、発行している普通社債が満期日を迎えたので、社債の利息とともに小切手を振り出して償還した。なお、この社債は、額面総額1,000,000円、償還期間4年、利率年1%、利払い年2回(3月末と9月末)、100円につき98円で発行したものであり、社債には償却原価法(定額法)を適用している。ただし、償還に関する社債について当期分の金利調整差額の償却も行うこと。

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勘定科目は、次の中から最も適当と思われるものを選びなさい。
現金 当座預金 受取手形 売掛金
備品 前払金 未収金 支払手形
建物 前受金 仮受消費税 仮払消費税
社債 資本金 利益準備金 別途積立金
貯蔵品 未払金 備品減価償却累計額 建設仮勘定
修繕費 売上 社債利息 社債発行費
手形売却損 有価証券売却益 固定資産除却損

解答・解説

借方科目 金額 貸方科目 金額
社債利息
社債
社債利息
5,000
1,000,000
5,000
社債
当座預金
5,000
1,005,000

 社債の満期償還に関する問題です。仕訳の順番としては「当期分の金利調整差額の償却」→「社債の償還」と分けて考えていくといいでしょう。

 ではまず、「当期分の金利調整差額の償却」からです。本問の社債の金利調整差額の総額は1,000,000円×(@100円-@98円)÷@100円=20,000円と計算することが出来ます。償還期間は4年ですので、年当たりの調整差額は20,000円÷4年=5,000円と計算することが出来ます。

(借)社債利息 5,000 (貸)社債 5,000

 次に、「社債の償還」を考えます。金利調整差額は上の仕訳で考慮済みですので、社債の額面金額で償還することになります。額面金額での償還ですので償還損益が発生することはありません。利息については、問題文に「この社債は、額面総額1,000,000円、利率年1%、利払い年1回(3月末と9月末)」とありますので、半年分の社債利息を計上することになります。計算式は、【1,000,000円×1%×6か月÷12か月=5,000円】です。

(借)社債
(借)社債利息
1,000,000
5,000
(貸)当座預金 1,005,000

 以上の2つの仕訳をまとめたものが解答の仕訳となります。社債の満期償還は、償還損益の計算が必要な繰上償還よりも簡単な場合が多いですが、社債の評価替えを忘れてしまう方が結構いらっしゃるようですので、必ず「当期分の金利調整差額の償却」→「社債の償還」という順番で処理するようにしてください。

 社債の満期償還に関する問題は、第104回の問5第123回の問4でも出題されていますので、併せてご確認ください。



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